シンポジウム「ライブラリアンの見た世界の大学と図書館〜図書館利用行動を中心に〜」に行ってきた。

こういうのに行ってきた。

2016年 6月25日(土)15:00〜17:00
2016年度 科学研究費によるシンポジウム「ライブラリアンの見た世界の大学と図書館〜図書館利用行動を中心に〜」
http://www.slis.doshisha.ac.jp/event/20160625.html

 という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。誤記・誤解もあるだろう。そのうち記録とか動画とか出るんじゃないかなと思う*1ので、きちんと知りたい人はそういったものを見ることをお勧めする。

  • Kuniko Yamada McVey マクヴェイ山田久仁子氏(Harvard University ハーバード・イェンチン図書館)
    • 図書館紹介
      • ハーバード大学全体には73の図書館がある。分散型。総合図書館であるワイドナー図書館の他、ほとんどは専門図書館
      • 自分のいるイェンチン図書館は大きい方で、紙の資料が140万冊、雑誌が1万1千タイトル。中国・日本・コリアの東アジアコレクションがほとんど。加えて満州語チベット語ベトナム語の資料も少し。
      • 源流は1928年設立のイェンチン研究所附属図書館。当時からハーバードのキャンパス内にあり、初代所長もハーバード大学の研究者だったりと縁が深い*2
      • 研究所設立前には、日本から受け入れた研究者の姉崎正治や服部宇之吉により日本コレクションが収集された。
      • 初代のライブラリアンは中国人で、イェンチン分類という方法を作った。これは長く使われていたが、現在は議会図書館分類(LCC)を採用。
      • ハーバード大学全体としては図書館は大所帯、現在のスタッフは800名程度。
    • やっている仕事
      • Librarian for Japanese collection。蔵書構築がメインの業務。
      • 蔵書構築はかつてはライブラリアンの仕事の大きな柱だったが、現在はレファレンスも重視されるように。Libguides*3の作成など。
      • 日本研究という分野自体が人文・社会科学主体なので、蔵書構築もその傾向。
    • ライブラリアンになった経緯
      • 最初に就職したのは日本近代文学館。ここは博物館的な要素のある施設で、原稿や書簡なども扱った。ここで7年。
      • そのあと製本技術を学ぶためボストンへ。ここでハーバード大学現代日本研究資料センターと関わりをもち、お手伝いから業務を引き継ぐに至った*4
      • 通常アメリカでライブラリアンになるには図書館情報学の学位がいるが、それまでの実務で認められた。学位はあとから取得。
      • (司会の質問に応え)ハーバードで日本資料を扱っている施設としては、美術図書館とイェンチン図書館、ロースクール東アジア図書館がメイン。これらと別に政治やビジネスなど文書を扱うセンターがあった。
  • Hiroyuki Nagahashi Good : グッド長橋広行氏(University of Pittsburgh ピッツバーグ大学図書館
    • 図書館紹介
      • ピッツバーグ大学は学部生25,000名、院生9,700名。アメリカでは中規模の大学。
      • 社会・人文・自然科学のすべての分野をカバーする総合図書館に600万の蔵書。ヒルマン図書館、9つの専門図書館アーカイブ、さらに法学図書館・医学図書館。
      • これらに加えて電子書籍があり、毎日増えている。蔵書が少ないので電子に頼っている。
      • 日本語資料は東アジア図書館にある。中国・日本・コリア資料40万冊。うち日本資料13万冊。購入継続中のもので雑誌が80タイトル。電子化とともに減っている。
      • 電子書籍は少し前に200冊くらいテストで購入。そのあと最近になってからDDA*5を導入。これは購入していない資料も目録に上がってきて、学生がクリックすると買うことになるという仕組み。英語の資料だと3回クリックされたら買うことになっている。
      • 日本語資料については電子書籍の方が紙より高いため利用が少ない。
    • やっている仕事
      • 蔵書構築。最近はリエゾンライブラリアンといって、ビブリオグラファーだった人が先生とコミュニケートして仕事する傾向。
      • 英語資料についてはDDAが進んでいるため、選書におけるライブラリアンの役割が低下している。engineeringの担当者などはインストラクションやレファレンスがメインの業務。
      • 日本研究については書籍の存在感がまだ大きい。
      • 日本研究といってもひとつの学科ではない。様々な学科の先生が、その中で日本を扱う。なのであらゆる分野の資料が必要。年間の予算600万で、新刊リスト等から選ぶ。
      • 先生のテーマが狭ければ、その分野は徹底収集。たとえば宗教学の先生が内観療法*6の資料が必要になれば、その方面の雑誌収集や道場への問合せまで行う。
      • 他に、北米全体のライブラリアン組織の委員や、学内の司書委員会で勉強会などもしている。
      • 社史の研究会もやっている。北米にある社史のデータベースを作った*7
    • ライブラリアンになった経緯
      • いまの仕事は10年くらいやっているが、その前は商社マンやテレビ局、博物館の通訳などいろいろやった。
      • その中で、UCLAの司書と出会い、蔵書構築の面白さに惹かれた。それで図書館の学位を取るために大学にいき、卒業した時にピッツバーグ大学のポジションに空きがあったため。
  • Azusa Tanaka : 田中あずさ氏(University of Washington ワシントン大学図書館)
    • 図書館紹介
      • ワシントン大学は、西海岸にあるワシントン州シアトルの大学。ワシントンD.C.にあるのではない。
      • 学生は4万人程度。
      • UWLibraryのミッションは「人と知識を結ぶことで、知的発見を促し生活の質を向上する*8」。
      • 大切にしているのはUser-Centericということ。図書館はキャンパス内に16あり、年間500万人の利用者がある。京都府の人口の倍くらい。
      • 多様性。人種や年齢、ジェンダーなど様々な利用者に対応する。
      • アセスメント。図書館の家具ひとつ買うにもアンケートを取り、利用者の要望を反映。「図書館はライブラリアンではなく利用者の夢を叶える場所」と考えている。
      • 24時間サービス。24時間開いている図書館もある。またオンラインレファレンスは24時間利用可能。なぜこんなことができるかというと、OCLCのチャットレファレンス*9に加盟しているため。時差を利用し、夜間など時間外の質問に対しては、いま昼間の国の図書館から回答してくれるというもの。
      • Collaboration。学生によるライティングの指導や、協力して勉強のできるコモンズもある。
      • Hathi Trust*10Orbis cascade alliance*11にも参加。
      • 東アジア図書館には68万のアイテムがあり、東アジア地域研究をサポート。うち日本関係資料は16万。文学や歴史などが多い。
    • やっている仕事
      • コレクション構築、レファレンス、ファンド探し(予算をとってくる)など。
    • ライブラリアンになった経緯
      • 日本の大学を出た後、韓国学修士としてワシントン大学で学んだ。色々と苦労した中でライブラリアンに助けてもらい、これが天職と感じた。ライブラリースクールに通って学位をとり、ミズーリ州で日本研究司書となったあと、現在の地位へ。
      • 図書館員になるまでの就職活動について紹介したい。
        • まずは履歴書を送り、書類審査を受ける。
        • 次に電話でインタビュー審査。この時点で5名くらいまで絞り込まれている。30分程度。きちんと答えられるよう、電話周辺にメモを貼って臨んだ。
        • 最後にキャンパスでの面接。2日くらい。この時には同僚たちが集められて、お題を与えられて皆の前でプレゼンするというのもあった。サブジェクトライブラリアンとしての知識を問われるという意味もあるし、人前で話す能力を問われるという意味もある。
  • Tokiko Yamamoto Bazzell : バゼル山本登紀子氏(University of Hawaii at Manoa ハワイ大学マノア校図書館)
    • 図書館紹介
      • ハワイは5つの島があり、ハワイ大学はそれぞれ分校を持っている。マノア校は一番大きいキャンパス。大学全体では5万人の学生のいる中で、2万人がいる。
      • マノア校には50人近くの専門ライブラリアンがいる。教授と同じFacultyでテニュアトラック。初め4年間雇用されて、その時点で査定を受け、実績が充分であればテニュアがもらえる。かなり厳しい。
      • 全体の蔵書は400万、その中のAsia Collection部を担当。中国・日本・コリアの他、東南アジア、南アジア、ロシア、沖縄、フィリピンなども。それぞれの部に専門ライブラリアンがいる。
      • 日本研究をやっている研究者による教授会がある。この会のメンバーにライブラリアンも入っていて、相談や企画など。
      • 組合が強く、各司書のステータスが厳密。図書館情報学修士号は必須、これだけだとアシスタント。ダブルマスターだとAssociate librarian。博士号があっても図書館情報学の学位がないと駄目。
      • ハワイ大学の歴史。1920年同志社大学を退職した原田助氏が、ハワイ大学の蔵書構築に貢献した。これが日本研究の下地に。
      • 当時は空の便がない。船で日本から欧米に行くときにはホノルルを経由。なので日本人の要人が滞在することも多く、蔵書構築に尽力。また現地に多かった日系人からの尽力もあった。
    • やっている仕事は、他の方とおおむね同じなので省略。
    • ライブラリアンになった経緯
      • もともと高校の英語の先生をしていた。研究者になりたくなってアメリカのイリノイへ留学し、言語学を学んだ。ところが結婚したので帰国しないことに。
      • ワシントンDCのとある企業の研究所に就職。ここで日本からの資料取り寄せなど行う。その中で情報を扱うことについての日米の差を感じた。たとえば政府刊行物の集めにくさなどへの疑問。
      • 会社が学費を出してくれてライブラリースクールへ。そこから大学図書館に就職し、ビジネスライブラリアンとして活動。パートナーの転勤に合わせてハワイへ。

 以下、各パネリストからテーマによる発表。

  • グッド氏:学生の利用行動
    • ピッツバーグ大学で2013-2014年に行った調査に基づく*12
    • 来館頻度は「毎日」という人が50%超。以前に論文に書いた時*13には来館者が減っていたのが、2012年あたりから増加に転じてきた。
    • ヒルマン図書館のどこをよく利用するか?という質問では、1階(長方形テーブル)と2階(丸テーブル、グループ学習用)が多い一方で、5階(ついたてのある自習席)も人気。ちなみに1・2階は喋ってもいいゾーンで、うるさい。
    • 来館目的を見ると、個人で静かに自習すること、図書館の設備(PCやプリンタ)を使うことの需要が高い。グループ活用が多いという訳ではなさそう。
    • 図書館サービスの認知度では、ディスカバリーサービス、電子ジャーナルがよく使われている。それ以外、たとえば文献管理ツールやLibguideはあまり認知されていない。
    • 図書館資料への満足度はかなり高い。電子ジャーナルがよく利用されている一方で、書籍については電子より紙の需要が少し高い。
    • 2年前から、1週間のうち5日間は24時間オープンするようになった。それで23-6時に使った回数を聞くと、結構使われている。アメリカの大学生はキャンパス近隣の寮やシェアハウスに住んでいることが多く、バスも夜中まであるため。図書館の隣に飲食店もあり、夕食を食べてからくることもできる。
    • 40%くらいの学生はPCよりスマホから検索をしている。OPAC等もスマホ対応が必須。
  • バゼル氏:研究者の利用行動
    • Ithaka S+Rの調査*14による。これはアメリカの非営利団体で、2000年以降3年ごとに高等教育機関の研究者を対象に行っている調査。
    • 研究の出発点。2003年から2015年にかけて「図書館内でのリサーチ」という回答が減っている。研究者は図書館に来て研究を始めるのではない、という傾向がはっきりしている。
    • 一方で、図書館のウェブサイトや目録が出発点になるという回答は、2015年初めて上向きとなった。ディスカバリーサービスやウェブツールの発展によるものか。
    • 学問分野で見ると、人文科学>社会科学>自然科学>医学、の順に、頼るものが図書館の目録等>電子ジャーナルやデータベース。
    • 特定の文献を探す時には、特定の学術データベースを利用することが一番多い。図書館のウェブやカタログを利用するのは20パーセント。図書館員に尋ねるというのがほとんどないのは残念なところ。
    • 資料へのアクセス。「紙での購入をやめて電子書籍にしてもいいか?」という質問にOKと答えたのは、もっとも高い医学系で80%、低い人文系で50%。上昇傾向。
      • ちなみに、ハワイ大学のアジア研究者にインタビューしてみた結果では「紙の資料と電子資料を選べるならどちらがいいか?」という質問に対し、紙が40%、電子が15%、どちらでもいいという人も。
      • その内容をよく聞くと、「自分がじっくり研究したい時は紙がいいが、学生に教えるなどの時は本文検索のできる電子がよい」という傾向。
    • 図書館に期待する役割は、BuyerやRepositoryが上位。これに加えて学部生のサポートを期待する傾向が顕著。
    • curation、management、preservation等は、図書館としては自分たちの役割としてアピールしたいが、研究者の90%は管理は自分でやりたいと考えており、ギャップがある。
  • 田中氏:学生の様子
    • 2010年-2014年のワシントン大学での留学生数を比較。2010年には日本からの留学生が150名程度に対して、中国が3,000名程度。
    • 各国の留学生数ランキングを見ると、2008年にはトップの中国が600名ほどだったのが、2014年には中国がトップは同じだが、人数は3,800名になっている。日本は2008年も2014年もランキングは6位で、人数もそれほど変わらない。普段の体感からすると日本人留学生が減っているように思ったが、数として減っているというより相対的なもの。
    • 図書館から留学生へのサポート。各国語での図書館使い方案内。日本語セッションは自分が担当。
    • どんな学習をしているか。近代日本の歴史を扱った講義のシラバスを紹介。
      • 課題がかなり多い。参考図書を読んで考察し、ディスカッション。さらにディスカッションでファシリテータを務めるという課題も。レポートはまずプロポーザルを行い、その後に内容発表。出席状況も評価になるが、ディスカッションに参加するなど役割を果たすことが求められる。
    • こうした課題をこなすため、学期の最初に図書館の使い方を教え、レポートのアイディアを一緒に考える。
    • レポート発表の練習の場もセッティング。各学部から日本をテーマにしている学生を集める。学部の壁を越えることで思わぬ視点が得られる。
  • マクヴェイ氏:学生の様子
    • 今回のために学部生3名にインタビューをした。適当に捕まえたので理系の学生ばかり。
      • 理系の学生にも基本教養という形で論文を書く講義は課されるので、その過程で必ず図書館資料は利用する。
      • 場としての図書館というのは好評。グループよりは一人で、個室の方が好まれる。
    • 院生は日本研究の人にインタビューした。
      • 21世紀においてブラウジングにはどういう意味があるのか。アメリカの大学図書館では開架スペースを伝統的に重視してきた。だがバゼルさんが発表されたとおり、いまや図書館の棚のブラウジングは研究の出発点にならない。
      • 日本研究については紙資料がまだ中心という特性があるが、学部生等では既に期待値が違う。必要な資料が図書館になければ、オンラインにあるものでなんとかする。
    • スキャン&デリバリーというサービスも行っているが、学部生となるとこれでももはや遅いと感じる。即時性を求める。
  • フロア質問への応答(以下、敬称略)
    • フロア
      • 日本の電子書籍は、どんなプラットフォームで読まれているか。
    • マクヴェイ
      • ハーバードはNetlibrary*15。本文検索が便利。国史大系など。
    • グッド
      • Netlibrary。現代史叢書など。
    • 田中
    • バゼル
    • グッド
      • 単体の書籍として買うのはEBSCOなりNetlibraryになるが、Japan Knowledge*16を通して色々な電子書籍をセット購入しているケースは多い。
    • フロア
      • 電子ジャーナルの印刷に関わる著作権との関係は。
    • グッド
      • アメリカにはフェアユース規定があり、教育目的の場合はかなり緩やかに運用。スキャナを使って取り込み、PDFで送信もできる。
    • フロア
    • マクヴェイ
      • 良いコンテンツが色々あるが、知られていない。
    • 江上
      • たとえば日文研のデータベースでも、機関のホームページに行っていろいろ見ればアクセスできるが、一般の欧米の人が使っているところになかなか見えるようにならない。
    • マクヴェイ
    • フロア
      • ピッツバーグ大学で、2014年以降来館者が増えたというが、理由に心当たりは?
    • グッド
      • 不明。グループ学習がしやすいように設備を整えたのでそのためかと思ったが、実態はグループ学習用の部屋も一人で使っていたりする。
      • 2013年の調査では、図書館への要望の1位がスペース増、2位が開館時間延長だった。これに応じて2014年には雑誌や参考図書を書庫へ送るなど、開架資料を減らして座席を増やした。
    • フロア
    • 田中
      • たとえばジェンダーについて。まずは図書館員の認識を変えるということで、図書館員向けのワークショップ。safe spaceといって、「この人のところに行けば自分のアイデンティティに関して適切な相談ができる」という表示を出す*17
    • フロア
      • 大学の役割が変化する中、図書館員の意識に変化はあるか。
    • バゼル
      • 大学全体が、院生だけでなく学部生の教育を重視する傾向になってきている。
      • 先生の教え方も変わっている。一度セミナーに出席してみたら、必要な資料を先生が既に探して案内してあるということがあった。資料探しよりその分討論に時間をかけたいという理由だったが、資料探しも学生にさせるよう働きかけた。教員と連携し、図書館を授業の中に入れてもらう。
    • フロア
      • パネリストの経歴を聞くと、転職してライブラリアンになった人が多い。そのパターンが多いのか。
    • 田中
      • そもそもアメリカでは転職自体が多いということもある。
      • ライブラリアンには、強みのある主題知識がないといけない。たとえば弁護士の資格を取った人が、裁判実務ではなくlaw librarianになるなど。また教える能力が求められるということで教員が転職したり、IT系からの転職もある。
    • グッド
      • 日本人がMLIS(図書館情報学修士号)を取っただけではだめで、さらに専門分野を持っている必要がある。
      • 一方MLISがなくてもなれるケースもある。IT系は人気。
      • 最近は博士号を持ったアメリカ人が、日本研究司書をやるケースが多い。以前は日本語能力重視だったが、言葉はあとから勉強してもいいということで、研究方法を学んだ人が求められる傾向。MLISも同じ、あとからでいい。
    • 江上
      • 図書館に求められるものが変化し、高度化、専門化している。その中で、今後どんな将来像を目指したいか。
    • グッド
      • 自分の館では1階にDigital scholarship commonsを作った。情報学の学位を持ったサポータ等が常駐している。ここでビッグデータ、リサーチデータのマネジメントやGIS分析ソフトの使い方などをサポートしている。
      • 学生にinformation literacyが身についているかどうかが、教員の評価につながる仕組みがある。Teaching facultyの先生と組んでサービスを行いたい。
    • 田中
      • アカデミアとは多様な考え方の存在を許すもの。図書館は多様性を受入れ、発信できる場所となりたい。
    • 非白人の学生が増えている一方で、司書は白人・女性・中年というステロタイプがまだ健在。これを崩したい。
    • バゼル
      • 研究者が深くひとつの分野を追求しているのに対し、ライブラリアンである自分は広く全体を見ることができる。深く追求するひとはすぐ隣の分野が見えないこともある。色々な分野の先生と接することで、共通の関心などが分かる。つなげる役割。
    • マクヴェイ
      • 個人的には、special collectionの構築。出版物は比較的アクセスが容易なのに対し、一次史料をアクセスできるように。GLAM、資料を持つ機関がゆるやかに連携していくこと。
      • 全体的には、digital scholarshipのサポート。

 メモは以上。大急ぎで書いたため、注の書き方等まちまちなのはご容赦。注記とかはあとから足す…かも(遠い目)。とりあえず、以下の2冊を読み返そう。

書物の日米関係―リテラシー史に向けて

書物の日米関係―リテラシー史に向けて

*1:特に根拠はないけど。

*2:参考になりそうな文献:「アーカイヴス紹介 ハーバード・イェンチン図書館の歴史および日本語コレクションの特質

*3:Libguidesとは何ぞや?という向きはこちらを参照:E1410 - つながるLibGuides:パスファインダーを超えて

*4:参考:日本研究者への情報提供--ハーバード大学現代日本研究資料センターの場合を中心に

*5:Document-driven acquisitions

*6:司会とパネリストのやりとりから補足。お坊さんの修行方法のひとつで、心理療法にも応用されているらしい。

*7:Shashi: the Journal of Japanese Business and Company History

*8:うろ覚えなので表現は不正確かも

*9:Question Point

*10:Hathi Trust

*11:Orbis cascade alliance

*12:この調査結果は全文Webで見られるとのことだ。そのうち見つけたら追記。→2016/7/3追記。http://www.library.pitt.edu/other/files/pdf/assessment/mydayathillmansurveyresults.pdf

*13:[http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I9504325-00:title=グッド長橋広行. ウェブのユーザビリティ調査事例--ピッツバーグ大学. 情報の科学と技術 / 情報科学技術協会 [編].. 58(6) 2008]

*14:カレントアウェアネス-R:米・ITHAKA S+R、英国の研究者に関する調査報告(2015年版)を公開

*15:紀伊國屋書店の図書館向け電子書籍サービス。NetLibrary

*16:Japan Knowledge

*17:このへん予備知識がないのであまりよく理解していない。参考:Wikipedia|safe space