2009-01-01から1年間の記事一覧

大阪府立国際児童文学館に行ってきた〜バックヤードツアー篇

前回の続き。 午後3時からバックヤードツアー開催。当日参加可能ということで勇んでカウンター前に集合する。集まったのは10名ほどか。職員さんの案内でカウンター横の通路から書庫の中へ。ダンジョンへ入る心境。 地下4層(貴重書、外国資料) 降りてきたと…

大阪府立国際児童文学館に行ってきた〜閲覧室篇

今月末で閉めるらしいと聞いた。とりあえず見ておかねば、と寒い日曜日に車飛ばしてはるばる万博記念公園へ。立地が不便だとは聞いていたが、確かに遠い。 資料展示 入って間もない場所に展示ケースがあり、乗り物に関する絵本が展示されている。戦前の絵本…

アウトリーチ活動を小声で応援する。

前回の記事でも挙げたこの本。単純な脳、複雑な「私」作者: 池谷裕二出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2009/05/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 102人 クリック: 2,607回この商品を含むブログ (195件) を見る 今年買った本の中で一番面白かった…

複雑な世界、単純な法則

ネットワーク論、初めて読んだ。面白かったのでメモ。複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久出版社/メーカー: 草思社発売日: 2005/02/25メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 188回この商品を含むブログ (156…

図書館員飲み会に行ってきた。

某所で図書館員飲み会に参加。 特にテーマもなくわいわい騒いで呑む。7割は図書館と関係ない、たわいもない話。肩こりせず酒が旨く飲める、いい感じのゆるさ加減だった。 ゆるいものについてゆるい感想を書く。 参加者には公共図書館の人も大学図書館の人も…

奈良県立図書情報館が、すごい。

すでにあちこちで評価されている図書館を今更褒めそやすのは流行りに乗ってるみたいでアレだが、そんなためらいも忘れて賞賛せずにはいられない。 というのは、こんなイベントのポスターを目にしたから。 奈良県立図書館創立100周年・ライブラリー オブ ザ …

デジタルコンテンツをめぐる現状報告

デジタルコンテンツをめぐる現状報告―出版コンテンツ研究会報告2009作者: 出版コンテンツ研究会,岩本敏,小林弘人,佐々木隆一,加茂竜一,境真良,柳与志夫出版社/メーカー: ポット出版発売日: 2009/07/14メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 5…

楽園への道

楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2)作者: マリオ・バルガス=リョサ,田村さと子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/01/10メディア: ハードカバー購入: 4人 クリック: 92回この商品を含むブログ (91件) を見る 久しぶりに分厚い小説を読…

中坊とおばーちゃんとネットと、私。

前回の記事は思わぬ数の反響をいただいた。予想以上に皆さんの関心のあるところだったらしい。id:katz3さんの「トップダウン/ボトムアップで割れているのですね」という分け方には、非常にすっきり納得。やっぱり人に見せてみるもんだ。 そんなことを思いつ…

図書館大会第7分科会「司書のキャリア形成を問う」

一週間も経ってからメモを上げる仕事の遅い自分。例によって理解できた範囲のみメモ。誤解・言葉足らずが多々ありそうだが、xiao-2の脳内ではこういう話でした、ということで。 司会による前置き 専門職認定制度について、総会で委員会設置が提案されたが、…

U40プレミアセッション東京会場に行ってきた。

レポートにするほどまとまらなかったので、感想だけぶちあげる。 とにかくアツかった。 予想以上に参加者が多くて、混雑ぶりは満員電車並み。実際の室温はともかく、人いきれで暑かった。 ARGカフェのように周りの人と名刺交換しながら意見交換…という流れを…

昔のメモを読み返す。

前の記事に、思わぬ反響。id:yoshim32さんを始め好意的に見ていただいたようで嬉しいし、勉強になった。その分緊張もした。なにぶん小心者ですので。 その割にはひと月近くも放置してた訳だが、理由は長い文章を書くのが面倒くさかっただけ。なにぶん怠け者…

前向きな委託の話をしよう。

最近、図書館の業務委託についての本などを読んで、ふと気づいたことがある。 それは、どうやって良い委託をするか、という議論をあまり見かけないということだ。せいぜい実際に導入した機関での現状分析に留まっている。委託は是か非か?の議論はずいぶん色…

Googleとの闘い―文化の多様性を守るために

ジャンヌネー前フランス国立図書館長による講演と対談 「インターネットと文化:チャンスか危機か」 興味あったけれど聞きに行けなくなった。残念。せめてもの慰めにこの本を読む。Googleとの闘い―文化の多様性を守るために作者: ジャン‐ノエルジャンヌネー,…

最近読んだ本。

だらだらと。限界集落ーMarginal Village作者: 梶井照陰出版社/メーカー: フォイル発売日: 2008/02/08メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 32回この商品を含むブログ (26件) を見る 高齢化の進む各地の集落を訪れ、写真を撮った本。 廃校になった校…

第5回ARGカフェ&フェスト・続

ぼやぼやしてたら8月が終わってしまった。夏休みの宿題を駆け込みでやる小学生の心境で、メモの残りを書く。→以下は自分の感想。 松下光範さん 自己紹介。これまでの勤め先、今の勤め先、研究業績、等々。「5分で分かる松下さん」。 同じように、自分の知り…

第5回ARGカフェ&フェスト

一週間のうちに2回もARG関連のイベントに参加するなんて、暇人かマニアと思われそう。とびくびくしながら参加したら、暇人でもマニアでもないけど連続参加している方々が何人か見えたのでひと安心。 例によって自分による自分のためのメモ。→以下は自分の感…

第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち」

ARGフォーラム行ってきた。既にちゃんとしたレポートがあちこち上がってるようだし、正式な記録集も出されるそうなので、自分は自分のために自分の気になったことをメモ。→以下は自分の感想。 長尾真氏 電子図書館の普及による書物の解体。読者は自分の興味…

災厄の町

久しぶりの平日休み。せっかくだし遠出でもしようかと考えてた。…のに、台風接近。お陰で外出どころか、洗濯物すら部屋干し。災害のことを考えればそのくらいで文句言えないのだけど。 ただただ蒸し暑い。部屋も自分も、生ぐさく黴くさく汗くさい。そんなと…

遠隔地の人を気にかけること。

昨日、関東で震度4。テレビをつけたら、各地の震度情報をやっていた。 自分は元々関西出身。親戚も友人も多くが西日本在住だった。なので、関東・北陸・東北など東日本への関心は薄かった。 が、ここ数年で公私ともに東日本のお近づきが増えてきた。そうなる…

おもしろそうな企みが。

知り合いから、こんな楽しそうなイベントを教えてもらった。 Future Librarian 全国図書館大会U40プレミアセッションへようこそ! 全国の図書館関係者が東京に集う全国図書館大会。 その前日、10月29日(木)にイベントやります! この機会に日頃なかなか知…

そうだ、葉っぱを売ろう!

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生作者: 横石知二出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2007/08/23メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 143回この商品を含むブログ (68件) を見る やりがいのある仕事をすることは人を前向きにする。…

書店の未来をデザインする

本の学校・出版産業シンポジウム2007記録集―書店の未来をデザインする作者: 本の学校出版社/メーカー: 唯学書房発売日: 2008/07/28メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 51回この商品を含むブログ (19件) を見る 本屋さんについて知ろうシリーズ。200…

最近読んだ本。

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティー,中村妙子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/04/16メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 62回この商品を含むブログ (91件) を見る 身近だと思っている人を、実は全然理解して…

あなたは何ができる人ですか?

図書館員の専門性をはかるということ。続を読んで、思ったこと。 以前、図書館関係者でない知り合いと図書館の話をしてたら「司書ですか、手に職でいいですね」と言われた。すごく違和感があった。司書資格ってものはおよそ手に職、すなわち食いっぱぐれない…

自動貸出機について考える。

以前のエントリで書いたことから派生して、考えてみた。 よく行く図書館には自動貸出機がある。 本を借りる時、自分はいつもそちらを利用する。カウンターの図書館員さんに手続きしてもらうのが何となく恥ずかしい、というのもあるし、何より手軽なのだ。 図…

こんちくしょー。と思う時

近所に犬を飼っている家がある。前を通ると吠えられる。それもどういうわけか、歩いて通る時はなんともなくて、走って行く時だけ吠える。 相手は柵の向こうとは言え、吠えられるのは気分がよろしくない。まして走ってる時というのはこちらも遅刻しそうで焦っ…

定刻発車

定刻発車―日本社会に刷り込まれた鉄道のリズム作者: 三戸祐子出版社/メーカー: 交通新聞社発売日: 2001/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る よそのブログで紹介されていた。直後に図書館の、通りすがりの書架で発…

自意識過剰。

知り合いが勤めている図書館に利用者として行くのは、なんだか恥ずかしい。 いや別に変な本借りる訳じゃないし、ていうか相手も誰が何借りたとかいちいち気にしてないし、仮に意識したところで利用者の秘密を守る図書館員なんだから喋ったりしないし、第一喋…

アタシ業界にどれだけ貢いだか。

最近思うところあって、書店業界についての本をあれこれ読んでいる。ここにはまだ書いてないけど。 書店側からは、図書館が「出版バブルを背景にして焼け太りしている」という批判もある。一方で、「書店の目指すべき方向を考える指針」「共に闘っていくパー…