シンポジウム「アクセスの再定義 : 日本におけるアクセス、アーカイブ、著作権をめぐる諸問題」に行ってきた。〜第1部

 こういうのに行ってきた。

2015年6月13日
明治学院大学文学部芸術学科・ハーバード大学東アジア言語・文明学部、人類学部、歴史学部共同シンポジウム「アクセスの再定義-日本におけるアクセス、アーカイブ著作権をめぐる諸問題-」
http://www.meijigakuin.ac.jp/event/archive/2015/2015-05-14-1.html
http://current.ndl.go.jp/node/28539

 参加した人のブログが既に出ている*1。また当日は録音されていて後日記録が出るようなことも言われていたので、ちゃんと知りたい人はそちらを見るといいよ。
 というわけで以下、xiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。といっても、議論が白熱したり難しくて理解が追いつかなかったところも多い。またハーバードの先生方は全員日本語ペラペラだったが、それでもたまにはニュアンスがモヤっとするところもあり、聴き手としていくらか脳内補完しながら理解していた。したがって誤解している部分もあるかもしれない。敬称は「氏」に統一。
 参加者は60名くらいか。老若男女、と言いたいが、あまり年配の人は多くなく、30-40代くらいがメインか。男女比でいうと、男性の方がちょっと多いくらい。

  • ローランド・ドメーニグ(Roland Domenig)氏(明治学院大学文学部芸術学科)*2:挨拶
    • 自分の専門は映画研究。デジタル化等により古い資料がアクセスし易くなる一方で、映画館のほとんどがデジタル化されることによりフィルムの保存が課題になってもいる。
    • また授業で素材としてビデオクリップを見せることがある。これにも著作権の問題がある。アメリカと異なり、日本ではフェアユース規定がないので解決されていない。
    • TPP*3の動きも進む中で、アーカイブの役割、著作権のありかたがどうなっていくのか。
    • 今回は様々な分野の方に来ていただいている。アーキビスト、図書館、研究者など。こういう方々がひとつの場で議論できる場は少ない。
    • この場で結論は出ないだろう。何が期待され、何が求められているかということだけでも明らかになればと思う。
  • アレクサンダー・ザルテン(Alexander Zahlten)氏(ハーバード大学アジア言語・文明学部):司会挨拶
    • 本シンポジウムは、4ヶ月くらいで企画。元々ボストンのケンブリッジで同趣旨のシンポジウムを行う予定だったが、TPPの交渉が日々進む中、早く開催しなければということでここで開催した。
    • パネル登壇者、協力してくれたハーバード大学ライシャワー日本研究所、NCC*4の関係者に感謝。
    • 本日話題になることは、新しいことではない。既に色々な分野の人が論じている。2015年1月に行われたアーカイブサミット2015*5もそのひとつ。
    • 今日のイベントでは何ができるか。日本で作られた資料に関する問題が、日本だけでなくTPPのように他の国にも越境していくことになる。研究者や図書館、アーキビストだけでなく、皆の日常に深い影響をこれから及ぼしていくことになる。
  • アンドリュー・ゴードン(Andrew Gordon)氏*6ハーバード大学歴史学部):第1部司会
    • 今日話すことの背景。震災後、2011年東日本大震災デジタルアーカイブ*7という取り組みに関わった。その中で著作権、電子アーカイブ、写真であれば肖像権といった色々な課題に触れた。
    • 国により法体制が違う。JDAアメリカの組織だが、収録する資料は日本のもの。色々と未解決の問題もある。
    • たとえば、1950年代にハーバードに寄贈された写真集がある。東北の、今回被災した地域の昔の姿を撮ったもの。これもJDAに入れたいが、どう取り扱うか。
    • 学ぶためにはどうしたらいいか。本日のイベントは、1月末に開催されたデジタルアーカイブサミット2015よりも小規模なものだが、その気持ちをつないでいこうというもの。面白い展開になっていくといい。
  • 森川嘉一郎氏(明治大学*8
    • 本日の開催趣旨に「コミックマーケット(以下、コミケ)」という固有名詞が挙がっている。TPPの交渉においても、コミケをどうするかというのは話題になっている。自分は同人誌をアーカイブし提供する活動に関わっているので、活動を紹介したい。
    • コミケとは何か。東京ビッグサイトで年2回、3日間開催される日本最大のイベント。3日間で50-60万人が訪れる。
    • 名前を聞いたことがあるという人は多いが、参加したことのない人も多い。自分は毎年出店している。
    • 2次著作物が多い。ファンアートと思われがち。
    • しかしオリジナルコンテンツも多く、コミケで生まれたものが商業誌に載るようになるという流れもある。商業が1次、コミケが2次という構造は崩れつつある。
    • コミケが初めて開催されたのは1975年。コミックマーケット準備会がすべての新刊同人誌の見本を保存している。その数200万点。これがどういう規模かというと、国立国会図書館に納本されているマンガ・雑誌が30万点。1回のコミケ開催で、4-5万点の資料が増える。日本では同人誌の方が商業誌より点数が多いという状況。
    • 保存された見本誌は何らかの形で公開したい、しかしコミックマーケット準備会は非営利団体で建物としての図書館を作るのは難しい。そこで東京国際マンガ図書館の構想が生まれてきた。
    • 東京国際マンガ図書館に先行して、明治大学米沢嘉博記念図書館*9をオープン。ここでは直近のコミケ1回分の見本市を半年間閲覧できる。図書館に納められた翌日から閲覧可能にしている。
    • 納められるのは本だけではなく、絵コンテ・ネーム・セル画などもある。
    • おもちゃなども保存。アニメはおもちゃを売るための広告として作られることが多い。たとえばアニメに何故ロボットが出てくるのか、それも合体したりするのか。おもちゃが残っていないと、文脈が分からなくなってしまう。何を保存するかで、将来どう見られるかが変わる。
    • そのほか、お菓子、再生機器、アーケードゲーム、パチンコなども。
    • こうした保存にはお金がかかる。その意義をどう説明するか。
    • ひとつの方法として、海外の大学との連携。北京大学のマンガ図書館*10明治大学が協力して、複本を提供することで実現。
    • 東京国際マンガ図書館の完成予想図CGを流す)モノは既にあり、土地もある。あとは建設費。
  • 柳与志夫氏(東京文化資源会議事務局長)
    • 自分からは、大まかな日本のアーカイブに関わる現状を話す。個別具体的な話ではない。
    • 3月まで国立国会図書館(以下、NDL)にいたが、最後の5年間は他の職員と違う仕事をしていた。NDL自体、国会にサービスをするという使命を持っているが、自分がしていたのは議員の政策形成を支援するということ。
    • たとえば著作権問題、マンガなどの日本の文化資源の流通基盤整備について、超党派の勉強会が行われている。行政がやるとコンテンツは経済産業省、通信は総務省著作権文化庁といった具合に分かれてしまう。こういうことは議員がやるのがいいと思う。
    • 自分はアーカイブズ学の専門家ではない。アーカイブズというと、日本ではおもに公文書を指す。マンガのアーカイブなどは理論的に研究されていない。
    • アーカイブというのにも2つある。資料のアーカイブと、たとえば教会や劇場といった組織に関わるアーカイブ。フェーズは異なっているがいずれもアーカイブ
    • アーカイブという言葉自体、5年くらいまでまでは図書館や公文書館の人くらいしか使っていなかった。今は普通の雑誌にも載っている。そのぶん色々な概念が乱立して、理屈と実際との間に乖離。
    • アーカイブズ学というと、これもやはり公文書館というイメージ。「マンガをアーカイブする」というと、それ自体に違和感を覚える人もいる。
    • アーカイブデジタルアーカイブ、デジタル「・」アーカイブなどの表記。違いにこだわるひとはこだわる。
    • 色々な概念が錯綜している。たとえばデジタルコレクションとデジタルアーカイブは違うが、以前は混同されていた。ある図書館の蔵書をデジタル化したら、それはデジタルコレクションを作ったということ。利用する仕組みまで提供して初めてアーカイブ
    • 色々な概念が出てくることは悪いことではない。普及期には色々出てくるもの。
    • アーカイブの現状。アーカイブという言葉自体は広がっている。しかし企業の人と話していると「埃だらけの倉庫に山積みの資料」といったネガティブなイメージを持たれている場合がまだまだ多い。そんな中でNHKアーカイブス*11の存在は良かった。イメージ好転に寄与したと思う。
    • 色々な分野の人のあいだに、「アーカイブを作っていかなければならない」という共通認識ができてきた。その一方で「これぞ日本のアーカイブ」というものはまだ作られていない。ここで一度総括して、さらに前を目指そうという取り組みが、1月のアーカイブサミット。
    • 状況としては良くなってきているし、具体的にアーカイブが実現してきてもいる。しかし障害もある。法的な障害もあるが、それに加えて制度的根拠が欠けていること。たとえば図書館であれば図書館法*12、博物館には博物館法*13がある。そういった根拠がない。
    • 産業政策的な面もあるので、ひとつの省庁だけでは無理。
    • 公文書のアーキビストと違い、人材育成も確立していない。法制度にも詳しく、デジタル化資料も扱えるような人材が求められる。
    • デジタル文化資源。存在するモノをデジタル化する方は、大分認識されてきた。一方でボーンデジタルの方はなんの保障もない。
    • 概念や言葉が混乱している。整理して、国民に共通認識を作っていく。そのための教育、普及。
  • 大場利康氏(国立国会図書館)「デジタル化を進めるもの、阻むもの」
    • 本日はNDL代表ではなく、個人としての参加。公式見解ではなく、仕事でデジタル化に関わる中で思ったことなどを話す。
    • いまは電子情報企画課というところにいる。デジタル化の方針を考えたり、システム構成を考えたり、関係者と相談する仕事。その前は東日本大震災アーカイブに関わっていた。その前は関西の電子図書館課というところ。
    • 自分で手を動かしてデジタル化したり、著作権者の調査をするということはあまりなかったが、周りの同僚などがやっているのを見たり、あるいはNDLとして行った調査結果などから考えたこと。
    • デジタル化の壁が3つ挙げられる。
      • 1つめはデジタル化作業の技術・コスト。一定の品質で大量にデジタル化するのは大変。
      • 2つめはシステム構築のための技術・コスト。デジタル化したものを公開するにはシステムを作らなければならない。
      • 著作権処理のノウハウとコスト。これは著作権者を探し出す、といったこと。
    • これらのことは、予算や人材がないとやれない。NDLとしては公共図書館向けの資料デジタル化研修*14を開催している。これは人材面でのサポートを意図したものだが、お金の方はどうしようもない。
    • NDLでは200万点をデジタル化し、130万点は図書館内で見られるようになっている。
    • 利活用の壁が3つ。
      • 1つめは検索でうまく出ないということ。
      • 2つめは、どれが何か分からない。何がデジタル化されているのか、自分の欲しいものがその中にあるのか分かりづらい。
      • 3つめは、どう使えるのか分からない。たとえばデジタル化されている資料を展示や出版物に使いたいとして、お金が要るのか、誰に払うのか、ルールが明確でない。
    • 改善されているところもある。最近の動き。
      • 文化庁文化審議会著作権分科会という会議体がある。著作権の方針を話し合うところ。第41回*15で、絶版で入手しづらい資料については著作者の許諾なしにデジタル化を可能とするという話が出てきた。ただしこれの主体は図書館。美術館・博物館については調整中。
      • NDL以外の図書館が絶版本を入手した場合、これをデジタル化してNDLにもデジタルデータを渡すといったことが可能になるかもしれない。法改正をしない範囲でどこまで可能かという解釈。
      • 別の動き。平成27年4月27日の知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会(第11回)*16では、アーカイブの利活用について触れている。これは2015年度の計画に反映されることになる。
    • さらに足りないものは何か。この場でディスカッションしていきたい。
  • マクヴェイ山田久仁子氏(ハーバード・イェンチン図書館司書、NCC議長)「日本のコンテンツへのアクセス:北米の大学図書館からの視点」
    • NCCとは、北米の日本研究支援へのアクセスを支える団体。この立場から発言したい。
    • アメリカの大学での日本研究では、どんな資料が使われているか。
    • 文字資料も用意するのは大変だが、視聴覚資料はもっと大変。
    • 実際に行われている科目を見ていくと、たとえば学部生の教養科目「仏教と日本文化」で「攻殻機動隊」が題材として取り上げられたり、大学院生のセミナーでは「巨人の星」からピンク映画までが取り上げられる。使われるものは多岐にわたる。
    • 媒体はほとんどがDVD、たまにVHS。つまりパッケージ資料ばかり、オンラインはほとんどない。DVDは寿命が短い。大学図書館なので普通の資料は永年保存が前提だが、すぐ駄目になる。媒体変換も、コストや頻度を考えるとやりづらい。
    • 教材として使う時には、英語字幕つきのものを優先する。せっかく公式の媒体が出ていても字幕がないために、怪しげなライセンスの媒体を選択せざるを得ないこともある。
    • テレビ番組も教材となりうる可能性が高いが、図書館で提供するのは不可能に近い。NHKドキュメンタリーなどでは英語版もあるが、いろいろと事情があってお金を払う気があっても購入できない。
    • 映像資料のポテンシャルは充分発揮されていない。内容はいいのに、共有できない、保存できない。
    • NHKの「クローズアップ現代アーカイブ*17。こういうのは理想的。ただし英語版がないのがネック。
    • 韓国では積極的に映画をアーカイブしている。Korean Film Archives*18著作権は国が処理し、色々なプラットフォームに対応。あるものは課金で見られる。図書館は年額で見放題というプランがある。日本もそういう形で提供できるとよい。
    • Alexander street press*19。北米の会社がストリーミングでオペラ等を提供。
    • New World Cinema*20。日本の映画では「連合赤軍」などが入っている。コンテンツを表示すると、左側に映画の画面、右側に英語のスクリプトが出てきて、どこを喋っているか分かるようになっている。シェアする、メールするなどの加工ボタンもあり、授業で使いやすい仕組み。
    • 日本でも色々な動きがある*21。ストリーミングサービスの開始*22Netflixの日本上陸*23AWA*24など。音楽データはダウンロードよりもストリーミング配信の方が主流になってきているという記事もあった。
  • ディスカッション(以下、敬称略)
    • フロア
      • デジタル化も制度整備も、コストのかかること。そのコストは社会のどこが被るべきものか。また、コストがかかるだけのメリットがあるということをどう理解してもらうか。
    • 大場
      • 難しい問題。規模として一番大きいのは税金。これを投入するには社会的認知が必要。どうやって認めてもらうか。
      • 現在一番注目されるキーワードとしては「これをやるとお金が儲かる」=経済効果。ただアーカイブの効果は間接的なものでしかなく、実際いくら儲かるということは見せられない。難しい。
      • 先日British Libraryの館長の講演*25を行ったが、その中では「1ポンド寄付すると5ポンドの効果が生まれる」という調査結果を示していた。
    • 森川
      • お金のことを考える時の考え方として、1つは受益者負担。もう1つは永続的維持が可能かどうか。この両者はバランスが難しい。アーカイブをスタートアップすると、途中でフェーズを移行せざるを得ない。
      • 「フットワーク軽く集める」ということには、税金を投入するのは難しい。既に価値が認められているものにしか国民の理解は得られないが、認められる頃にはもう遅い。
      • 旧財閥などが集めるという方法もある。東洋文庫などはそう。
      • 一般にアーカイブの必要性を周知していくのにどうすべきか。軽く見られているような資料でも、そこまでの歴史の蓄積があって初めて存在しているということ、また文化資源として国際交流に役立つということを知ってもらうこと。
    • ゴードン
      • 資源というネーミングをつけた柳さんは如何?
      • 資料ではなく、文化資源という言葉にした。「資料」というと、そのモノに価値があるから大事にするということ。「資源」だと、価値があるということに加えて、利用しなくては意味がない、利用することで新たな価値を生み出すことができる。再投入、再構成の可能性。
      • 文化遺産文化財でなく、資源という言葉を使ったのはそういうこと。使えるもの。使えるというのは、ミクロでは人の生活に役立つというのから、マクロでは国策として文化発信といったことまで。
      • お金の問題投影。「価値のあるモノを残す」という活動はどうしても儲からない。国や大学といった公的な支援や、個人の情熱レベルによるところが大きくなる。
      • 資源として見ていくには、それを産業として転がしていくことが必要。産業として民間でやること。
      • クールジャパンというと国策っぽいが、コミュニティレベルではスモールビジネス。地域の人がそれで食べていく、収益を上げるということ。
      • 2020年に向けて日本文化を発信していくということが議員の間でも関心になっている。
      • また、Europeanaの検索ワード上位にJapanが入っているという話題もあった*26。しかし検索してみると大したものが出ない。
      • 最大のバリアは日本語であるということで、日本出版物の翻訳を大規模にやろうとしている。4-5万点くらい。
      • この翻訳は2段階に分ける。まず、すべての出版物について書誌情報を英訳してカタログを作る。それからニーズを踏まえて、数千点の本文を翻訳する。さらにそれを現地の出版者が出版する。
      • 書誌作成は税金、本文翻訳は民間に移行する。ただ、本文翻訳の部分のビジネスモデルが難しい。
    • マクヴェイ
      • 柳さんに補足。アクセス可能なコンテンツを増やすという面では、数自体を増やすよりも制度的障害を取り除く方がよい。複雑な仕組みのために使いにくくなっている部分をすっきりさせ、アクセスしにくいものをアクセスしやすくする。
    • フロア
      • 市民の意識が問題。自分は東京23区民だが、調べ物をするのに区や都の図書館では足りなくてNDLでしか見つからないということがある。身近な図書館が整備されていない状況で国立のアーカイブを新たに作ることは国民の意識から乖離しているのでは。
    • 大場
      • NDLとしては、地域の図書館と国の図書館という関係の中でどこを充実させると全体のアクセスが良くなるか。間接的に全国の図書館をサポート、たとえばデジタル化資料が地域の図書館内で使えるようにしたりはしている。それだけでいいのか?と言われれば分からないが…。
      • 地域の図書館が弱っていくのはNDLとしても困ること。しかしNDLだけではどうにもできない。地域の人、地域の政策の問題になる。人やノウハウをなんとかしていくのが役割。
    • フロア
      • NDLが公開している著作権切れの資料や、マンガや同人誌などの資料は、一見して価値の分かるようなものではない。それらがどういう意味を持っているのか説明する人が必要。研究者あるいはマニアのような中間的媒介者へのアプローチをどう考えるか。より広く届けるためのクライアントの階層について。
    • 森川
      • 図書館という名称には固有のイメージがあり、「良識の府」「良書を集める」といったイメージが強い。そのためマンガやラノベは無視されがち。
      • アーカイブの意味は、ここに行けばアクセスできるということ。
      • 東京国際マンガ図書館も、現在は仮称だが、正式名はミュージアムとするつもり。図書館には無料のイメージがあるため
      • 維持していくにはお金が要る。保存していくことの意味。歴史的な厚みの果てに今がある。流通時には無価値と思われていたものが後には大きな影響を持つ、そういうことを体感してもらう。
    • ゴードン
      • まとめ。
      • コスト負担者。法制度を変えないとお金があっても使えない。デジタル化したのに、NDLに行かないと見られない。それが区などの図書館で見られたら良い。
      • NHKの番組もそう。国営放送なのに、なぜ国民がいつでも見られるようにならないのか。
      • 技術ではなく、法律とお金の問題。


 …ふぅ、ここまでで第一部。第二部以降は…気が向いたら書くかも(諦めるかも)。

*1:egamiday3:2015年06月14日(メモ)「アクセスの再定義 : 日本におけるアクセス、アーカイブ、著作権をめぐる諸問題」(2015.6.13)

*2:明治学院大学文学部芸術学科ホームページ:教員紹介

*3:Wikipedia|環太平洋戦略的経済連携協定

*4:North American Coordinating Council on Japanese Library Resources (NCC)

*5:文化資源戦略会議ホームページ:アーカイブサミット2015

*6:国際日本文化研究センターホームページ:研究者一覧 アンドリュー・ゴードン

*7:2011年東日本大震災デジタルアーカイブ

*8:森川嘉一郎のホームページ

*9:米沢嘉博記念図書館

*10:明治大学ホームページ:明治大学マンガ図書館北京大学閲覧室の設立に合意しました

*11:NHKアーカイブス

*12:図書館法(昭和二十五年四月三十日法律第百十八号)

*13:博物館法(昭和二十六年十二月一日法律第二百八十五号)

*14:資料デジタル化の基礎 | 国立国会図書館 | 図書館員向け研修のページ

*15:文化審議会著作権分科会(第41回)

*16:首相官邸ホームページ:知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会(第11回)議事次第

*17:これまでの放送-NHKクローズアップ現代

*18:Korean Film Archives

*19:Alexander street press

*20:New World Cinema

*21:登壇者はここでネットの記事をたくさん紹介されたが、正確なソースは記憶していない。本記事中でリンクしているニュースは、キーワードをもとにxiao-2が検索してきたもの。

*22:朝日新聞デジタル|2015年5月24日09時05分「音楽業界「黒船」に先手 聴き放題、ストリーミング始動」

*23:AV Watch|映像配信のNetflixがいよいよ2015年秋日本上陸。4K配信も(2015/2/5 09:43)

*24:GIZMODO|新時代の音楽ストリーミング「AWA」ってなんだ?(2015.06.13)

*25:知を活かす―英国図書館の新ビジョン=Living Knowledge: The British Library's Future Vision

*26:カレントアウェアネス|2013年にEuropeanaで最もよく検索された語の第4位に「Japan」、また元記事はこちら