Rubyと、図書館システムと。

 あたかも月いち更新ブログのようになっている今日この頃。
 松江市で図書館情報システム構築の受託者募集しているのを発見。

松江市立図書館情報システム構築・運用支援・保守業務委託事業者の募集について

 興味を引かれたのは、開発のソフトウェア言語をRubyに指定している点。自分はプログラミングはズブどころかズブズブの素人で、Rubyって何それ赤い宝石?というレベルなのだが、こういう募集でソフトウェア言語を指定しているというのはちょっと珍しい気がした。
 ということで、ちょこっと前後を調べたメモ。主に自分用。

  • そもそもRubyって?

 はい、知らないのでさっくりググりました。

Rubyとは

 うーん素人には難しい、が、ひとまず1.国産のプログラミング言語、2.オープンソースソフトウェアで無料、ってことだけ理解。

  • Rubyと図書館システムの関係って?

 こんな素晴らしいブログ記事がヒット。ありがとうございますっ。

簡単な日記 はてな仮店舗
RubyKaigi2011「日本の図書館はどのようにRubyを使っているか」資料集

 こちらはProject Next-Lの中の人のブログ。Next-LもRubyだったのか、ふーん。
 掲載されている資料によれば、他にも活用例が色々あるらしい。資料に挙げられている一例が、株式会社まちづくり三鷹による塩尻市図書館*1の図書館システム。この会社さんは第三セクターだそうだ。プレスリリースはこちら。

Ruby言語による図書館システム//塩尻モデル開発へ〜株式会社まちづくり三鷹〜

 もう一例が、株式会社リブネットのトップネット。今のHPの記述からはRubyについての説明は読みとれないが。

 いずれにせよ、Rubyを使った図書館システムがまだそんなに一般的なものじゃないとは言えそうだ。

 自分は知らなかったのだけど、松江市ではずいぶん前からRubyを旗印にIT産業の振興を図っているらしい。

「Rubyのメッカに」と松江市長,研究・交流拠点「オープンソースラボ」開設:ITpro
松江市がRuby製オープンソースSNS「mars」をクラウド向けに提供:ITpro

 市がやってるわけではないみたいだが、Rubyラーメンまで売っているという*2。えーとなんというか、本気ですな(笑)


 背景をさっくり眺めたところで、改めて松江市の提案依頼書を一瞥してみる。ちょっと目を引いたのは、権利規程。

3.5.2 契約期間終了時の引継ぎ業務
(3)データの権利
システムに蓄積されたデータに関する一切の権利は、本市に帰属する。
カスタマイズ部分に関する権利は、本市と受託者との共有とする。
本委託業務のために「Ruby」を活用し、新たに開発したソフトウェアの著作権は本市と受託者の共有とし、受託者は地域ICT 企業からソフトウェアの使用許諾の申し出があった場合は、同意すること。

 出来上がったRuby製のソフトウェアは、地域のICT企業が使えるわけか。なるほどなるほど。提案依頼書の別の個所には、ソースコード公開も規定されている。
 構築だけでなく、データセンタ、データ移行、コンサルティング等も仕様に含まれている。構築は23年度いっぱい、後の保守は5年間らしい。これはわりとよく見るパターン。今後5年のお付き合い、良い会社さんが来ることを願う。


 うん、お陰でRubyにちょっと詳しくなれた(当社比)。どんなシステムができるんだろうね。