KAGEROUの入手手段について、ユルユルな調査
暑い暑い、かと思ったら冷え込んでみたり、降れば土砂降り。なんともメリハリの利いた夏だ。
さて、5月に書いた「図書館で予約の多い本は?」の続き。
これらのレビューをざーっと見て回って、入手手段を書いているもののうち図書館で借りたものが何件か、そのうち図書館で借りられなければ買ったと思われるのが何件か、というのをカウントしてみると何か分かるのかもしれない。
てなことを自分で書いた以上、ちょっくらやってみた。
- 作者: 齋藤智裕
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/12/15
- メディア: 単行本
- 購入: 12人 クリック: 1,620回
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中には感想を自分のブログや別のサイトに書いて、ブクログにはリンクだけ張っている人もいる。そういうのは無視。ブクログに書いてある内容だけで見る。また個人でなく書店さんや何らかの販促のアカウントと思われるものもあったけれど、これもすべて1件と数える。
- 結果
入手手段を書いていたものは97件。パーセンテージにすると14.9%。低い。そもそも感想を書く場所であって、入手手段を書く必要がある訳ではないのだから仕方ない。内訳は以下のとおり。
・購入 :36件
・借りた :42件
・図書館 :10件
・立ち読み: 9件
「購入」に対して、「借りた」「図書館」「立ち読み」は「その本を読む対価を、直接自分のお財布から支払ったわけではない読者」と言える。合わせると61件。お金を払って読んだ人 対 お金を払わずに読んだ人 は、大体4:6くらい。
特にこの本は有名な俳優さんが書いた小説ということで、読んではみたいけれどお金を払うほどではない…という人が結構いたようだ。実際、借りた・図書館・立ち読みを問わずそういう感想はかなり見かけた。
「借りた」の判断基準について補足。誰から借りたのか分からないものは「借りた」でカウントし、図書館で借りたことが明らかな記述のもの*1だけ「図書館」でカウントした。だから「借りた」のうち、実は図書館で借りている人もいるのかもしれない。
また「借りた」と書いていなくても、借りたことが明らかな記述のもの*2はカウント。
- 感想もろもろ
- 「立ち読み」が意外と多かったのは面白い。レビューによると立ち読みで結構読めてしまう手軽な本だったらしいこともあるだろう。
- 数値化はできなかったけれど、買った買わないと、内容への評価は特に関係なさそうだ。好意的なレビューだと思ったら借りて済ませた人だったり、買って読んだ人が金返せと言わんばかりに酷評していたり。その逆もある。買って読んだ後で、「この内容なら定価の何割まで払ってもいいと思いますか?」という質問のできる仕組みがあったら面白いかも知れないな。荒れそうだけど。
- ちなみに図書館で借りた人のうち、予約した人は4人。これだけの数では何も言えないけれど、予約が多かったとか回ってくるまでにだいぶ待ったという声はあった。仮に図書館で半年貸し出さなかったとしても、待つ人は待つんだろうな。
- その他どうでもいい話
- 書いてて思ったのだけど、「レビューを書いた人=読者」と「本を入手した人=入手者(?)」は違う可能性もあるからややこしい。たとえば家族が買ってきたのを貸してもらった場合、読者はお金を払ってないが入手者は払っている。家族が借りたのを又貸ししてもらった場合、両方とも払ってない。
- 本当は第5位までやろうかと思ったのだが、第2位のドラッカー本のレビューが2500件を超えているのを見てあっさり諦めた。人気ありすぎ。
- 前回の記事を書いた時に思ったのだが、書店の売り上げランキングだと大体上位にビジネス書が入っているのに、図書館の予約ランキングは確かに文芸書に偏っている。2位のドラッカー本はどちらに入れるべきか。ラノベとして読まれているのか、ビジネス書として読まれているのか、これも考察すると面白いかも。
- 実は最初は、はてなダイアリーの「この本を含む日記」でやろうと思った。というか実際やりかけたのだが、時々スパムのダイアリーがあり、うっかり飛ぶと危険なので諦めた。ブクログでリンク先まで確認しなかったのもそういう理由。
- KAGEROU読んでなかったのだが大体ストーリーも落ちも分かってしまった。レビューすごいね。
ということで、ユルユルな調査は以上。なにかちゃんと調べる方法があるといいね。