第5回ARGカフェ&フェスト
一週間のうちに2回もARG関連のイベントに参加するなんて、暇人かマニアと思われそう。とびくびくしながら参加したら、暇人でもマニアでもないけど連続参加している方々が何人か見えたのでひと安心。
例によって自分による自分のためのメモ。→以下は自分の感想(および妄想)。
- 岡本真さん
- 学会での託児サービスはデフォルトになりつつある。学会費からの補填などもあり。
- ただ、まだ不十分。たとえば事前申込制。子どもが当日熱を出して保育所に預けられなくなった場合に利用できない。
- 学会に限らず、女子学生が増えると全体の人数も増えるもの。一層の充実が望まれる。今後も調べていく。協力してくれる人求む。
→学会に託児サービスってあるんだ、へえ。という感想。
そもそも研究者と育児というのが自分の中で結びついてなかった。研究者やっている女性はあまり多く知らないけれど、昼夜不規則、非常勤・バイト掛け持ちで超多忙、薄給でも研究に使うお金は惜しまないので常にお金がないとか、そもそも子どもを持つのが難しそうな状況の人ばかりだったし。なんにせよ、子育てしやすくなるのは良いこと。
- 久慈達也さん
- 図書館によるWebを使った教育支援「新図書館ラボ」について。
- アートやデザインに関する鮮度の高い情報を提供。
- 掲載する情報は足で集める。自分が行った展示会のチラシ等。
→最近知った京都精華大学情報館ブログを思い出した。こちらも図書館の人が個人的なおすすめを発信している。かたやプライベートの時間でコンテンツを集め、かたや個人的な好みをあえて前面に出して書く。価値があって魅力的なブログを作ろうと思うと、「業務」で割り切れない、顔の見える仕事が必要なのかも知れない。
→一方で、じゃあ久慈さんに何かあったらどうなんの?とも思う。業界内外を問わず、カリスマな個人の頑張りに支えられている仕事を見る度、これを組織として続けていくには何が必要なんだろうか、と考えさせられる。
- 松村真宏さん
→落ちの「分からない」に会場コケる。でも自分には、なんとなく分かるなぁ、と思った。
実は昔、お話に出てきた商店街の付近に住んでいた。くだんのパン屋さんでは常連。あの界隈は割と下町っぽい雰囲気というか、一面識もないオバチャンが普通に学生に話しかけてくるような所だった。だから自分に受け入れ態勢さえあれば、仲良くなるのはそう難しくない。仲良くなれば、自然と一緒に何かする気にもなる。そこで改めて「なぜパン屋さんとコラボしたの?」と問うのは、「なぜパン屋さんと友達になったの?」と問うようなもので、理由なんか分かる訳がない。
…と独り合点していたのだけど。後の質疑応答で松村さんが補足されたところによると、むしろ商店街の人には学生とコミュニケーションをとりたいニーズがあるのに、なかなか実現できないという状況があったのだそうだ。あらら考え違い。
- 千本沢子さん
- エルおおさかにあるモニュメント。労働運動関係の人々の記念碑。名を刻まれた人の中には、まったく無名な人もいる。
- 歴史の中に埋もれてしまいかねない、そうした人々の思想にアクセスすること=ネットでツナガルこと。それが命の肯定とも言える。
- 「大阪社会労働運動史」9巻編纂中。割引もあるよ。買ってね。
→事前にエル・ライブラリーの見学もさせてもらったので、熱い語りに一層感銘を受ける。無名かどうかはともかく、ライブラリーを支えるこの方の情熱や思想にアクセスすることも十分有意義だと思う。
- 林豊さん
- 従来のリンクリゾルバはユーザがクリックしないと本文に飛ぶことができなかった。改良したこの製品は、検索結果詳細の画面に、本文へのリンクが表示される。
- scriptタグの追加だけで実装できるので、ベンダーに負担にならない。
- 利用実績を調べたところ、リンクがクリックされた(つまり実際に本文に飛んでもらえた)数÷リンクが表示された数≒10%。利用者はどう思っているのかしら…。
→質疑で岡本さんが言われた「図書館の人は『リンクリゾルバ』を、もっと分かりやすい言葉にすべき」というご指摘に諸手を挙げて賛成。最近この言葉知ったんだけど、いまだに腹に入らないし、好きになれない。いや、個人的な好みでモノを言っちゃいけないけどさ。
- 三浦麻子さん
→後の質疑でも「何をどう発信するかというコンセプトが足りない」という指摘を度々されていた。社会心理学の世界のことは知らないけれど、似たような話はあちこちで聞く。耳が痛い。
…あー、もう眠くて駄目だ。続きはまた今度。