アタシ業界にどれだけ貢いだか。
最近思うところあって、書店業界についての本をあれこれ読んでいる。ここにはまだ書いてないけど。
書店側からは、図書館が「出版バブルを背景にして焼け太りしている」という批判もある。一方で、「書店の目指すべき方向を考える指針」「共に闘っていくパートナー」と期待する声もある。その人の書店観によって見方は様々、ということだろう。
で、ふと疑問。じゃあ一人の読者としての自分は、図書館・書店にそれぞれどのくらい貢いでいるのか。あるいは図書館が無かったら、もっと書店に貢いだのか。
幸い、2008年に読んだ本のリストを作っていた。このリストをもとに検証してみる。リストに上がった本は全129冊、流し読みでも通読したもののみ。
- 入手手段
図書館 84(65%)
新刊書店で購入*1 22(17%)
人から借りたor貰った 13(10%)
古本屋で購入*2 8( 6%)
不明 2( 2%)
おーっ、図書館圧倒的。
ただし、これは2008年中に借りた冊数とは一致しない。リストには一応通読したものしか挙げてないので、「借りてきたけど読み切れなくて諦めた・つまんなくてやめた」というのは含まれない。
自分としては、「人から」てのがこんなにあるのは意外だった。タイトルを見てみると2パターンあって、かねがね読みたいと思っていた本を人が持っていたので喜んで借りたパターンと、「この本要らないからやる」「じゃー貰う」という日和見パターン。
残念だったのは、このリストにマンガと「教科書」を入れてなかったことだ。マンガは一気読みしたい性質なので、いちいちリストに入れていくと同一タイトルがずらっと並ぶのがめんどくさくて入れてない。教科書というのは資格試験とか語学テキストの類で、通読するもんじゃないから省いた。全部入れていたら、新刊書店の割合がちょっと上がったのだけど。
- 金額
次はお値段。リストに上がった本の価格を、国会図書館のNDL-OPACで調べてみる。NDL-OPACでも値段情報が分からないものはとりあえず無視。古本屋通いや人からのお古により、結構古い本が含まれるので。ちなみに一番古い本は1960年代発行、なんと40年物。
総額124,181円
内訳は、
図書館 81,448円(67%)
新刊書店で購入 25,378円(20%)
人から借りたor貰った 14,003円(11%)
古本屋で購入 2,752円( 2%)
不明 600円( 0%)
大体冊数どおり。古本屋での購入金額が冊数の割に少ないのは、価格不明が多いのと、定価で計算しているから。実際は絶対これより多く遣ってる。20年前に定価100円だった本が、絶版のため古本屋の店頭で500円。なんてことは珍しくない。
あとややこしいのは、上記は2008年に読んだ本の総額であって、買った本の総額ではない。2008年中に買ったけど積ん読になってるものはカウントしてない。逆に、2007年より前から積ん読していた本を片付けた場合や、手元の本を再読した場合はカウントしている。その誤差がどれくらいかだけど、うーん、実感としては多分上の金額より使ってるだろうな。
というところでぼちぼち眠くなってきた。また今度続きやろう。