自意識過剰。

 知り合いが勤めている図書館に利用者として行くのは、なんだか恥ずかしい。
 いや別に変な本借りる訳じゃないし、ていうか相手も誰が何借りたとかいちいち気にしてないし、仮に意識したところで利用者の秘密を守る図書館員なんだから喋ったりしないし、第一喋られたところで実害は何もないし。
 ということすべてを頭の中に置いといても、なんか訳の分からない恥ずかしさがある。人それを自意識過剰と呼ぶ。


 で、書庫の本の出納を申し込んだら、カウンターがうっかり知り合いの人だった。うぎゃ。
 そんな時に限って、申し込んだのが大串夏身先生の著書。全然関係ない小説とかなら良かったのに関係者丸出しのチョイス。しかも数ある著書の中でよりによってこの本
 いや、だって本屋で手に入らないじゃないか。そして読んでみたいじゃないか。そしたら図書館に行くしかないじゃないか。自分が必死に心中で言い訳している間にも、もちろん相手はプロなので淡々と処理してくれる。

 なんなんでしょうね、この恥ずかしさ。関係者ゆえ?それとも自分だけ?