で、落ちは?の効用

 大阪人はちょっとした話にもいちいち落ちを求めると言われる。一般的かどうか知らないが、確かにしゃべってると「で、落ちは?」と聞いてくる人はいる。この台詞「お前の話つまらん」と同義語であることが多いので、日常会話の中でやられるとイラッとくることもある。


 近々人前で話すことになって、現在準備中。話の中身はうちのサービスの紹介。骨組みは大体固まっているのに、何故かまとまらない。というか、しゃべってて面白くない。しゃべる自分が面白くないんだから、客はもっと面白くないに違いない。なんでだ。
 散々原稿をひねくり回した挙句、話の「落ち」が弱いせいだ、と気付いた。紹介といっても、うちのサービスを知ってもらえればいいのか、使ってほしいのか、愛してほしいのか。「結局こうしてほしいんです」という一言が弱い。いくら丁寧に説明しても、それじゃ面白くならない。

 「落ち」が必要なのはプレゼンだけではない。
 同僚が仕事相手にクレームをつけるのを見て、感心したことがある。「○○のミスがあった。これだと△△という問題が発生して困る。だから××してください」と、不備を指摘するだけでなく、最後に相手への要求を明確に出す。ちゃんと「落ち」を見据えてクレームをつけている。

 なんか煮詰まってきたら、「で、落ちは?」と自分に聞いてみる。結構大事なことかも。


 さて。発見は発見として、プレゼンどうしよう…。