明星大学日本文化学科国際シンポジウム「世界の写本、日本の写本」を聴いた。〜前篇

 こういうのを聴いた。

2017年1月9日(月・祝)明星大学日本文化学科国際シンポジウム「世界の写本、日本の写本」
【発表者】野口契子(米国プリンストン大学 司書)、高橋智慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 教授)、松田隆美慶應義塾大学文学部 教授)
【ディスカッサント(討論者)】入口敦志(国文学研究資料館 准教授)、ジェフリー・ノット(スタンフォード大学大学院 博士課程)
【チェア(司会者)】勝又基(明星大学 教授)
http://www.meisei-u.ac.jp/2016/2016120901.html

 「行ってきた」じゃないのがミソ。今回Ustreamのライブ中継を聴いた。音声はクリアだったが、スライドやホワイトボードの文字はあまり読み取れず*1。また時々中継が途切れた箇所もあったものの、全体として非常に面白かったので不完全ながらレポートにする。以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。

  • 司会:勝又基氏
    • 江戸時代の出版文化というと、刊本が中心というイメージ。しかし写本がなくなったわけではなく、和歌などではまだ写本中心。奈良絵本も江戸時代に作られたものが多い。
    • むしろ印刷本を含めた出版自体の発達により、新たな写本文化が生まれた。実録など。また版下本など、木版だからこそ生まれた本もある。
    • 出版文化があったことで、写本がより多様なきらめきを見せた。
    • カリフォルニア大学バークレー校の所蔵する旧三井文庫には、1,800点ほどの写本コレクション*2。写本文化の全体像を知る上で貴重な資料。
    • 海外に所蔵されている写本を扱うということが大きなポイント。いわゆる国文学の分野のみならず、幅広く、海外も含めて情報発信していきたい。世界におけるManuscript Studiesの中に、日本の江戸時代の写本の在り方を位置付けたい。
    • (以下、登壇者の紹介)
  • 野口契子氏(米国プリンストン大学 司書)
    • 自分はプリンストン大学東アジア図書館*3の日本研究司書。専門研究者の中に並んで司書の自分が出る機会をいただき、過分に思う。海外だとあまりない。
    • 自分は北米の東アジア図書館協議会(CEAL)日本資料委員会の元に組織された日本古典籍小委員会*4のCo-Chairを務める。こうした関係から、日本とアメリカのネットワークを深めていきたい。アメリカにある日本写本の状況と、よりよいアクセスのために何ができるか。
    • 今日の話は北米大学の状況に限る。
    • 日米の状況を比較すると、アメリカの方が、図書館が教員や学生の研究に密接な関わりを持つ。人文学のシラバスやサイトは図書館と必ずリンクし、司書にも力がある。
    • 北米の大学で、日本の中世写本をどれほど持っているか、また写本について教えるプログラムがあるかを調査して、地図化したものをスライドに出す*5
    • 州のところにカーソル持って行ってクリックすると、その州内の大学の所蔵・プログラム状況がリストで出てくる。中世研究者のブログでも紹介されたことがある。
    • 【ここで中継に中断あり】
    • 4年制の大学150校くらいが中世研究を扱っている。北米では中世研究は決してマイナーではなく、むしろ最近では注目集めつつあるかもしれない。
    • しかし日本の写本についてはどうか。東アジア学部のある大学では講義があるし、古典籍も取り上げ、ワークショップなども行われる。しかし写本のみを扱う講義は見かけない。
    • 全体として、東アジア学部がある大学というのは多くない。日本の中世研究はさらに少なく、写本まで扱うのはもっと少ない。大学の正規プログラム外で日本の写本を扱う講義はあるが、あくまで日本の古典籍という枠の中で扱っている。
    • 日本の古典籍を教えている大学としては、バージニア*6とカリフォルニア*7に機関がある。しかし写本を含めた古典籍の数と研究者の数の割合は、世界の中では少ない。
      • しかし実はこれから盛んになるのでは?
    • 北米での中世研究で写本がどのように扱われているか。プリンストン大学の例2つ。
    • 最初の例は夏期講習で5週間にわたってされている*8
      • パピルスビザンチン時代の写本を実際に扱う講義。
      • 図書館が中心になって行う。実物も見せ、デジタル化したものを多く活用。昨年は200〜300点くらいの写本をデジタル化し、活用。
    • 次はプリンストンの別の講義。
      • 日本史教えている先生のクラス。古文書、実際にあるものを活用。
      • 昨年の夏、大内義興*9の古文書を入手。すぐにデジタル化。急いでもデジタル化作業には1ヶ月ほどかかるが、その間に学生には実物を見せ、背景も説明。
      • 古文書を読む目的のクラスだが、文面を読む際はデジタル化したものを使ってもらう。デジタル化したものの方がはっきり見える。
    • ここで図書館が果たす役割。
      • まず史料の購入。このような古典籍、古文書類を購入するときは研究者と司書が相談して決める。司書が予算を持っているので決定権がある。目録が届いた時に研究者から希望があったり、司書から持ちかけたりする。
      • ものが届くと研究者に見に来てもらい、色々話す。
      • 次にクラスに持って行って学生に見てもらう。
      • 同時に、書誌的な処理を行う。背景明らかにし、カタロギング・デジタル化を行う。デジタル化の前には紙の保存をしてくれる人*10のところに持っていく。デジタル化は専門の写真屋さんに連絡する。
      • 写真屋さんに撮影してもらったファイルの順番や向きに誤りがないかチェック。
    • これらが最近のライブラリアンの重要な仕事の一部になってきつつある。
    • いまのはプリンストンの例。イェール大学では、プリンストンとかなり似た講義のしかた。イェール大学には日本研究司書の中村治子さんという方がいる。朝河貫一の資料研究*11が行われている。ライブラリアンもそういった席に参加し、研究者が何を求めているか探る。他の北米の大学では、あまりそういうことはやっていないらしい。
    • 図書館が関わる仕事の一つに、目録作成と書誌情報整備。
      • 中世研究者にとって写本はかかせない資料だが、一般的にはどのくらいの比重か。北米でも写本の存在を示すカタログ作られている。作られること自体が関心のあらわれともいえる。
      • 北米のどこに写本があるかのカタログが何回か作られている。中世写本所蔵機関と、日本古典籍所蔵機関のディレクトリ。
      • 後者に「在外日本古典籍所蔵機関ディレクト*12」がある。日本古典籍小委員会が中心になってつくっているもの。北米だけでなく欧州もまとまって入っている。
      • 毎年、12-1月にかけて、参加館にお知らせを送って更新してもらう。各館で新たに購入することもあるし、館内で気づいていなかった資料が発見されることもあるので。
      • ただしこれは古典籍のディレクトリ。写本単独ではない。写本のディレクトリはまだない。
    • 写本のデジタル化が最近話題になってきている。IIIF(International Image Interoperability Framework)*13など。
      • これはもともと中世の写本を集めることが目的でつくられたもの。国際、画像、相互協力という単語が入っている。
      • 始めたのはスタンフォード大学大英図書館、フランス国立図書館コーネル大学など。各機関に散らばっている写本のイメージを集めてきて、同じウェブ上で比較研究することが可能になる。北米ではイェール大学やスタンフォード大学で盛ん。
      • IIIFのトップページ。写真を使ったアーカイブもできるし、古地図も、平家物語のような写本も画像として見られる。こうしたものを使ってどういうことができるか。
      • スタンフォード大学の例。このような方法で、世界中に散らばっている写本のかけらを集約可能。ばらばらになっていたかけらを見つけたり、順番に並べたりできる。研究が進むだろうという期待が持てる。
      • プリンストンでの試み。来月システムが変わるため実際のサイトは見せられないが、写真だけ提示。プリンストンにある奈良絵本の平家物語国立国会図書館所蔵している甲陽軍鑑イリノイ大学の蓬莱物語という絵巻。よく似ている。
      • 絵にかかれた人物像の耳の形が似ているという指摘もあり。IIIFを使うと、それぞれの画像の耳だけ拡大して比べることもできる。
    • デジタル化によって研究が進み、写本に注意が向けられるという相乗効果が規定できる。
    • これからの写本についてどういうこと考えるべきか?
      • デジタル化による研究の発展は、まずお金がかかる。
      • 欧米だと日本の資料は後回しにされがち。デジタル化をするにも、専門の司書や研究者いるとは限らないし、いてもその人の知識が充分とは限らない。書誌情報やメタデータ作る必要があるが、ハードル高い。
      • 日本に向けられる注目度は高くない。そこまでもっていくにはどうしたらいいか?
      • 国際協力、お互いの情報交換。日本古典籍小委員会のCo-Chairとして、図書館資料協議会の委員長をしている間に、できるだけワークショップを開催する。北米でのグラントに応募してお金をとる。研究者を招く、情報発信に力を入れていることを見てもらう、発表できる場を設けたい。それで目を向けてもらえるのではないかと考える。
  • 高橋智氏(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 教授)
    • 自分の専門は中国の写本の話。直接日本のことと重ならないかもしれないが、写本というものが中国から日本にわたってきて、日本の写本文化ができた、その歴史の実態を知識として入れておいたほうがいいと思う。
    • 中国には写本研究がずっとなかった。文献学といえば出版史というのが中国の研究のカテゴリ。
    • 中国では文献学が三つに分かれる。目録、版本学、校勘学。日本で書誌学といわれるものが版本学にあたる。
    • 20世紀ごろになって「版が印刷物、本は写本であって、版本学はどちらも対象とすべき」という考え方が出てきた。そこからようやく研究が始まったようなもので、あくまでも中国においては写本研究は出版史に従属するもの。
    • なぜか。中国では、唐以前はすべて写本。宋の時代に、革命的に印刷文化が生まれ、木版印刷が発展した。あまりにも発展したので、唐の時代以前の写本は、宋の時代に再整理されてしまった。現在目にする唐以前の古典籍は、宋時代以降のテキスト。
    • それが2000年も続いたので、本=出版物という考え方が定着した。
    • 大蔵経の話になったが、ここで中継中断あり】こういうものが発見されるようになってきて写本研究されるようになってきたが、まだそれほど進んでいないのが実情。
    • では、中国では写本文化が発展しなかったのか。
      • 民間でなく、宮中には残っている。宋の時代の写本として確実な本はひとつしかない。他にも内部で写本は作られていたと思うけれど、今残っているのはほとんど明と清。ないふしゃほん*14
      • 典型的なのが『永楽大典*15』。明の永楽時代に永楽帝が一万冊の写本を作った。現在は何百冊かだけ現存。中国には写本が少ないので貴重、世界文化遺産に指定されようとしている。
      • それから『四庫全書*16』。乾隆帝が作った3万3千冊。これは全部写本で、宮廷写本。
      • この両者が中国の写本文化を代表する。
      • 永楽大典は明の皇帝文化を代表する写本だが、内容的にはあまり使われることない。四庫全書はデジタル化もされて検索可能*17。ただしテキストなので、写本としての四庫全書の研究はほとんどされていない。
    • そういう状況の中で、ここ10-20年、中国で写本研究の新しいものが出てきた。何か。
      • 民間の稿本、鈔本を研究する。
      • 稿本とは中国の明清の原稿、残っている写本。宋以前はないので。これらを集めて研究しようという動き。たくさん残っているけれどもこれまで注目されていなかった。藍格正本(らんかくしょうほん)。蔵書家には大事にされてきたもの。大事にして人に見せなかったから研究が進まなかったが、蔵書家の本が近代図書館に入ってから進んできた。
      • 鈔本とは、版本をうつしたもの。スライドの写真は翰林院(かんりんいん)のハンコが押してある。四庫全書を作るとき、全国から写本を翰林院に提出させ、使ったあと、蔵書家に帰す時に押したもの。字が直してあるが、これは翰林院の編集員が直したもの。このように四庫全書の基として使われた写本が意外と残っている。
      • 蔵書家の中でもっとも重んじられたものとしては、校本。これは書き入れ本。版本に赤で書き入れたもの。有名な学者が書き入れたものなどは価値があり、写本研究と同列に中国では行われている。
    • こうした動きはすべてここ10-20年で、最近のこと。これらの本をどう分け、どう整理するか。写本の研究はこれから始まるところ。
    • おおまかな中国の写本研究の状況。
      • 明清の写本は非常にたくさんある。
      • 一方でたくさんありすぎて、年代の特定や自筆か写しかといった書誌学的考証は大変。
      • 中国の出版物に関してはかなり完璧な鑑定の方法が確立されているが、写本はまだまだ。
      • これらの本を見ていくと、中には日本の江戸の写本も出てきたりする。南京図書館などにもある。向こうでは整理ができないから、利用提供できなかったりする。
      • ほかに、最近中国の写本研究で注目されているもの。日本の古写本。江戸よりも室町以前など。中国人も注目するようになってきた。それも緒に就いたところ。
    • まとめ。中国では写本の研究はこれから。実態としては宮中における ないふしょうほん が中心だが、民間の蔵書家がもっていたものも多く存在。データベースなども作られていない。中国の図書館でそういうものを見ていくと、日本の写本も出てくるかも。これから期待。
  • 松田隆美氏(慶應義塾大学文学部 教授)
    • 自分は西洋中世の研究者。ここ数年間国文学系の人と共同研究などしていた関係で、発表の機会もらった。
    • 西洋の写本と印刷本。西洋の写本文化から印刷文化への過渡期の話をする。いわゆるマニュスクリプト、手で書かれたもの。
      • 西洋の写本は獣皮紙。羊皮紙というが羊に限らない。山羊、牛などの皮をなめしたもの。半月ナイフで油脂をけずりとり、白いチョークの粉を表面に塗る。
      • 字を書くのは鵞ペン。鳥のサイズにより色々ある。白鳥だと大きい。細い字を書く時はもっと小さい鳥の羽。インクが垂れるので、傾斜のついた机でペンを紙に対して垂直に使う。
      • できあがったものを綴じて本にする。巻子本と冊子本の2種類。
      • 羊皮紙以前の素材はパピルスパピルスは折りたためない。パピルスは巻子、羊皮紙は冊子。
      • 羊皮紙の本の写真。手彩色の美しい挿絵。写本は基本的に一点もの。王侯貴族のための豪華なもの。
    • ヨーロッパ中世の書物の量産。
      • 良質の書物をたくさん必要とするのは教会と大学。教会では、個人が持つ祈祷書など。大学では教科書。
      • どうやって量産したか?どうやって本を生産し、それが読書形態とどう関わったか。
    • ヨーロッパではどこで書物が作られたか。
      • ひとつは修道院修道院はかなり僻地にあること多い。
      • もうひとつは大学。大学は修道院と違い、主要都市に作られる傾向がある。
      • 13世紀くらいを境に生産地が変化。修道院で作っていたのが、13世紀に大学が登場すると、その周辺に本の工房ができる。
    • 大学で使われていた教科書。
      • ヨーロッパの大学での講義の様子。前の方の学生は真面目、後方は寝ていたりする。今と似たような風景。
      • 教科書本文の周りに細かく注がある。同時に、しばしば広い余白。余白には読者が書き入れを行う。現在残された本の状態を見ると、持ち主は、どのスペースにどのノートを取るかきちんと計算してとっている。出来の良い学生だったのだろう。
    • 教会で使われる書物。
      • 教会では地域ごとに決まったかたちで儀式を行うので、典礼書というマニュアルが要る。
      • これに加え、一般の信者が使う祈祷書。
      • ヨーロッパではもっとも多く作られた写本。ところどころ美しい手書きの挿絵が入り、豪華なものは装丁もベルベットなどで凝っている。
    • ヨーロッパ中世の書物を特徴づける点。
      • 細密画、挿絵、装飾など多くの色を使って飾られている。どういうタイプの書物にも共通。
      • 一方、用途に応じて工夫されたページもある。
      • たとえば聖書。違う時代に作られた聖書だが、比べてみるとデザインはよくにている。どちらも2段組み。
      • 【ここで中継中断あり】
    • 印刷技術の始まり
    • 写本の時点でひとつの到達点に達していた。そこに印刷技術が入ってきた。
    • ヨーロッパ写本制作の最高技術の本が作られたのと、活版印刷の発明は30年くらいしか間があいてない。
    • グーテンベルク。肖像は何種類もあり、正しい顔は不明。ドイツのライン河沿いの町で活版印刷術始める。
      • ライン川領域はブドウの産地。ブドウ圧搾機を参考にして作ったといわれている。
      • そして鉛で活字を作った。手引き印刷。活字を置いて、上からインクを塗って、紙を置いて圧力をかけて押し付ける。
    • 出来上がったグーテンベルク聖書の写真。
      • 左手がグーテンベルク42行聖書。右側がそれより前に作られた写本の聖書。
      • ページレイアウトはほぼ同じ。2段組み、章番号を露わす数字を赤と青で入れるなど、写本の時の約束事を引き継いで作っている。
      • グーテンベルクが作った聖書を複数比べてみると、同じ印刷本だが見た目はかなり違う。
      • 違うのは装飾部分。印刷本といっても、印刷した後で手描きの装飾や、挿絵、イニシャル、章番号などを入れて初めて完成する。
      • 印刷技術は書物生産のひとつのプロセスに過ぎず、値段の安い代替物という扱い。
    • そこからどうやって活版印刷は一人立ちしていったか。
      • 紙を使うことによって量産と小型化。
      • 写本の特徴である装飾部分をどうすればいいか?手で描いている以上、その部分がボトルネック。そこで出てくるのが版画技術。
      • ヨーロッパでは活版印刷とほぼ同時期に版画技術が発達した。銅版、木版などで書物に挿絵を入れる技法。
      • その中には木版本という、文字も挿絵も一枚の木に彫るものもあった。ヨーロッパでは15世紀からしばらくの期間作られたが、日本と違って主流にならなかった。版画と活版を組み合わせるのがメイン。
      • 中世写本の特徴である細かな挿絵を入れた頭文字なども、版画で代用。版画を使うということが活版印刷本のメリットとして強調されるようになった。
      • 版画を大量に使い、余白のボーダーに小さな版画をびっしり入れて埋めるなどの本も現れた。写本で同じことをやろうとすれば大変コストがかかる。印刷ならば安い価格で作れる。質は落ちるけれど量で勝負。
      • 写本と同じようにカラーにしたければ、手で彩色。19世紀のリトグラフ登場までカラー印刷はほとんどなされなかった。そのようにしてヨーロッパの印刷・写本文化は推移してきた。
    • まとめ
      • グーテンベルク活版印刷術導入してしばらくは、写本と印刷本が併存していた。
      • 写本を印刷本で再現しようとするところから始まった。
      • 写本が持って視覚的要素を版画で表現するところから、質ではかなわないので、量で印刷本の強みを生かすように。
      • 16世紀半ばくらいになると版本が圧倒的になるが、写本がなくなったわけではない。たとえば詩集。身近で回覧する。
      • 中世だけでなく近代初期19世紀はじめくらいまで、どのように両者が共存していったか。

 ここで第1部終了。記事が長くなりすぎたので一旦ここまで。

*1:したがって専門用語の漢字は間違ってる可能性も。

*2:かなり古い記事だが参考:CA607 - カリフォルニア大学バークレー校「三井プロジェクト」終了 / 中井万知子

*3:Princeton University Library The East Asian Library and the Gest Collection

*4:CEAL CJM:Subcommittee on Japanese Rare Books

*5:Web上に公開されているらしいが、その場ではよく見えなかった。前掲のSubcommittee on Japanese Rare Booksのページあたりにあるだろうと思うので、あとで見つけたら追記。

*6:Virginia Rare Book School

*7:California Rare Book School

*8:講義名はメモし損ねた

*9:このように聞こえたが、間違っていたらごめんなさい。

*10:館内の担当者か、外注業者か不明。

*11:参考:CA1885 - イェール大学図書館の日本資料コレクションに関する最近の研究動向 / 松谷有美子

*12:在外日本古典籍所蔵機関ディレクトリ

*13:トリプルアイエフ。デジタル画像相互運用のための国際規格。

*14:キーワードっぽいが、漢字不明。

*15:Wikipedia|永楽大典

*16:Wikipedia|四庫全書

*17:参考:国立国会図書館リサーチ・ナビ『四庫全書』と関連叢書の調べ方