ウチのシステムはなぜ使えない
ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学 (光文社新書)
- 作者: 岡嶋裕史
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 新書
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最近ちょっとだけシステムの勉強をしたので、色々参考になる。まだ教科書に書いてあることしか知らない自分のようなレベルの人には、「ほほう業界の人の本音はこうか」と納得することしきり。
ちょっと分かりにくい用語にはいちいち注がつけてある。それがコンピュータ用語とは限らなくて、「サグラダ・ファミリア」なんてのもあった。サグラダ・ファミリアと聞いて何か分からない人間にとっては(ごめん自分です)、「これ業界の隠語?」と悩まなくて済み、たいへん親切。
そして、その注が秀逸。
注53 デバッグ debug
バグを修正すること。プログラミングの中で、もっともやっかいかつ時間がかかる、一番やりたくない作業。(p162)
普通の教科書なら最初の一文だけで終わるだろうけど、実際作る側の人にとって重要なのは後ろだろう。
その他、覚えておくことのメモ。
・システム開発に携わる人々には、コーダ、プログラマ、SE、プロジェクトマネージャ、システムアナリスト(コンサルタント)等がいる。うっかり間違えると怒られる。
→え。猫も杓子もSEさんだと思っていたよ。気を付けよう。
・業務スキルと技術スキルは車の両輪。営業担当者の技術スキルを見極めることが肝心。技術スキルを見極めるには、自分も技術に詳しくならなければいけないというわけではない。ただ、分からないと思ったことは何でも聞こう。
→確かに。システム担当の部署で、優秀だなーと思わされる人々は、必ずしも飛び抜けて技術に詳しいとは限らない。それよりむしろ、問題の本質を見抜いて整理する能力を持っていると思う。その方が百万倍大事。
・SIer(エスアイアー/システムインテグレータ)の成り立ちには、メーカ系、ユーザ系、独立系がある。それぞれの特性を知ることで、付き合いやすくなる。
- 作者: 不条理なコンピュータ研究会,日経コンピュータ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/02/18
- メディア: 単行本
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