最近読んだ本。

面白かったものも、そうでないのも。とりあえず備忘のために。

官製ワーキングプア―自治体の非正規雇用と民間委託

官製ワーキングプア―自治体の非正規雇用と民間委託

図書館の指定管理者制度についても記載あり。

ウィキペディアで何が起こっているのか 変わり始めるソーシャルメディア信仰

ウィキペディアで何が起こっているのか 変わり始めるソーシャルメディア信仰

ウィキペディアの内容によって誰かが損害を被った場合、実質的に責任を取る体制がない。ということにびっくり。2ちゃんねるとの比較が分かりやすい。
誰でも自由に書き込めるネットの問題点としては、誹謗中傷や、個人情報漏洩がよく挙げられる。けれどもウィキペディアの場合「自分の主張を正しいと信じている人同士の編集合戦」という問題の方が深刻なのだ、と聞いて、なるほどと思う。リアル世界だってそうだよな。
批判だけれども、良いところはきちんと認めて、割合冷静な書き方なのがありがたい。

フラット革命

フラット革命

すべての権威がフラットにされた後、一人一人が公共性を担保するという状態がうまく想像できない。
一応の完成品たる大人は、自分の中にそれなりの公共性を持っているかも知れない。でも子供に公共性を叩き込む過程は、何らかの権威に依らずにどうやって実現すればよいのだろう。

空中ブランコ

空中ブランコ

マンガにしたら合うんじゃないか、と思った。小説としても楽しいけれど、映画でもアニメでもなく、マンガという媒体が似合いそうな気がする。

男色(なんしょく)の景色―いはねばこそあれ

男色(なんしょく)の景色―いはねばこそあれ

男色がひとつの文化として、こんなに語られる内容があるのだということに驚く。女同士の方は、これほど文化的に研究されているのだろうか?あまりないとしたら、それもジェンダーの関係なんだろうか。

退屈論 (シリーズ生きる思想)

退屈論 (シリーズ生きる思想)

人生の色々な問題は、すべて「退屈からいかに逃れるか」という点にあるのだ、という主張。
退屈しのぎとしての性、という話のところで、ゆくりなくも「男色の景色」のことを思い出した。生殖に関わりない性という意味では、もっとも純度の高い退屈しのぎと言えるかも。

カミヨミ 1 (ガンガンコミックス)

カミヨミ 1 (ガンガンコミックス)

5巻くらいまで一気読み。「南国少年パプワくん」と同じノリで読み始めてびっくり。エグい場面はかなりエグい。寝る前に読むと怖い夢見そうだ。