鎌倉市中央図書館へ行ってきた。

 機会があって、鎌倉市中央図書館へ行ってきた。
 鎌倉市図書館と言えば、先日「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい(後略)」というTweetで話題になったところ*1。どんなところだろう、実際見てみるか、と足を運んだ。鎌倉市には5つの図書館があるのだが、時間の関係で中央のみ。
 時に2015年9月12日。わざわざ日付を書く理由は、この日が平日昼間だったことと、ちょうど新しい企画展が始まった直後だったこと。以下、いち利用者としての訪問レポート。記憶違いご容赦。

  • アクセス

 JR*2鎌倉駅から歩く。反対側の出口から出て大回りしたので15分くらいかかった。大通り沿いは歩道が広くて整備され、小さいカフェや雑貨屋などがちょくちょくある。細い道に入ると趣のある家やモダンな住宅が立ち並ぶ。小綺麗で歩きやすい街という印象。いかにも観光地らしい。
 交差点からやや上ると、茶色の大きな建物が見えてきた。あれか、と思ったがそれは福祉センターで、図書館はその隣。3階建てで、基調は白だが相応に時代のついた建物*3

  • 1F
    • カウンター

 入ると、真正面にカウンターが見える。
 部屋の構造がちょっと面白い。図書館の案内図を見ると、おおむね四角い形をした閲覧室の真ん中にカウンターがある。カウンターに貸出・返却の窓口、登録・レファレンスの窓口という表示は一応あるが、スタッフは立って応対しているので、ほぼ360度どこからでもスタッフに話しかけることができる。逆にスタッフも視線が固定されない分、どの方向にも目が届きやすいだろう。パノプティコン*4の構造、というと聞こえが悪いが、サービスする上では良いことだ。
 登録・レファレンスのところには発泡スチロールで作った巨大な「?」マークが吊り下がっている。カウンターはカウンターだけの機能で、バックヤードは直接つながっていないらしい。
 カウンターを正面に見て立つと、右奥が文学、カウンターの後ろが視聴覚資料やティーン向けなど、左手奥が文庫本コーナー・雑誌コーナー、左手手前が児童コーナーがある。

    • 展示コーナー・休憩コーナー

 入口からカウンターまでの間に、ミニ展示コーナー。掲示パネルを立て、両面で展示をしている。
 入口から目につく側が自殺予防週間の展示。内閣府のポスター*5に加え、手作りらしい色画用紙のポスターが出ている。「年間3万人って?」という問いかけが掲示されていて、その紙をめくるとそれが日本の自殺者数であるとわかる、といった具合でなかなか凝っている。傍らには児童コーナーから持ってきたらしい子ども用椅子に、ゆるキャラのような大きめのぬいぐるみが鎮座。キャラの正体は知らないが、入ってきていきなり「自殺」なんて言葉を見るとぎょっとするから、ソフトな印象にするために工夫しているのだろう。
 パネルの反対側には「いのちをささえるほん」と題した特集コーナー。いじめなどをテーマにした本が並んでいる。後から知ったが、これはちょうど前々日の10日から始まった展示だったらしい*6
 入口からすぐ右に、休憩コーナーらしい場所がある。壁際に長机が1台、パイプ椅子がいくつか置かれている。ここでは飲食可能らしい。冷水機も1台ある。ガラスの展示ケースが1台置かれ、建築模型が飾ってある。鎌倉海浜ホテル。これも後で調べると、期間限定の展示だったようだ*7
 休憩コーナーの横に「救護室」と書いた小部屋があり、ドアを開け放ってある。中には入らなかったがベッドが1台見える。カウンターからは目の届く場所だし、未使用の時はドアを開けておくというのは良い方法だなと思った。部屋名からして本来は体調の悪くなった人のためのものだろうが、おむつ替え・授乳にも使えるとのこと。古い建物だと、元々おむつ替えや授乳の場所が設けられていないことが多いので、運用でカバーしているのだろう。

    • 文学コーナー

 閲覧室の右奥に進むと、文学のコーナー。小説・エッセイなどが著者名順に並んでいる。書架は6段、たぶん1.8メートルくらい。側面は木製で棚板はスチール。
 入った時の印象の第一は、通路が広いこと。車いすの人が書架の前に立ち止まっていても余裕を持ってすれ違えるくらい。天井はそれほど高くなく、たぶん普通の建物程度。しかし書架の高さが低めに統一されているうえ通路が広いのと、壁の4分の3くらいまでが窓になっているのとで、圧迫感はない。閲覧室自体はそれほど広い印象ではないため、通路の広さがよけい印象に残る。
 印象の第二は、椅子が少ないこと。文学コーナーで8席。背もたれつきのソファはひとつもない。なお、この二種類の印象は、その後回ったほかの部屋でも共通していた。

    • カウンター後ろ

 カウンターの後ろに回る。後ろといっても壁はないので、スタッフが振り向けばこちらが正面だ。いわゆる音楽映像資料(CD・カセット・DVDなど)、多言語コーナー、YA、マンガ、家事関係の本がある。
 多言語コーナーは英語の本と英語の絵本に分けてある。「PICTURE BOOKS」「English books」と掲示が出ている。この掲示良いなぁ、と思った。英語の本を何のために備えるかという考え方が表れている。語学勉強などのために外国語の本を読みたい日本人のためのコーナーなら「外国語資料」でもよい。しかし日本語が苦手なユーザのために置いてある資料だとしたら、当然そのコーナーを示す掲示は日本語以外の言語でなくてはいけない。ここの場合は後者らしい*8
 英語の本がメインだが、図書以外の資料も置いてあるのが興味深い。たとえば、県作成の、DVに関する各国語パンフレット。またフラットファイルに綴じた歯科診療マニュアル。これも自治体等で発行したものだろうか、タガログ語スペイン語・ハングル・ポルトガル語ベトナム語など多種類あった。
 マンガはかなり充実。手塚治虫などの定番ものだけでなく、「もやしもん*9」「俺はまだ本気出してないだけ*10」などなど幅広い。量が多いというより、きちんと選んで買っているという印象がある。普通の書店でマンガコーナーに立つと、暴力や性描写など結構どぎつい内容のも平積みされているから、何も考えず人気作を買ったとしたらもう少し雰囲気の違う棚になるはずだ。面白くて、色々なジャンルがあって、あまり過激にならない、ぎりぎりのラインを選んでいる。
 「乙嫁語り*11」もある。これはまだ連載中のマンガだ。以前まちの図書館で働く知人に聞いたのだが、図書館にマンガが置かれにくい理由の一つに連載形式ということがある。巻数が多くなりがちで幅をとるし、何巻まで続くか分からないとスペースの見積もりが難しい。さらに作風の変化などもある。それらのリスクを踏まえて連載中のマンガを入れるというのには、決断を感じる。
 マンガ、ライトノベルと向かい合う形でティーン向けコーナー。書架の1段をとって本の面陳がされ、その横にデートDVのパンフレットと、「相談窓口カード」というのが置かれている。悩み事を相談できる機関の案内パンフのようだ。カード型というのは、こっそり手に取れるので良い。

  • 文庫本コーナー・雑誌コーナー

 文庫本コーナーは書架が9段。壁際にパンフレットコーナーがあり、公的機関のチラシやお知らせなどが入っている。
 足を踏み入れて驚いたのは、片隅に自動販売機があることだ。すぐ横の窓際には背もたれなしのソファが4つくらいあり、ここでは飲食可らしい。食もOKというのは珍しい。自分が行った時にはおにぎりを食べている女性がいた。せっかくなので自分もジュースを買って一服。目の前に文庫本の書架がある。書架と飲食可能エリアとの間が、普通の閲覧席と比べて特に離れている訳ではない。
 飲食しながらの資料利用はご遠慮くださいと張り紙があるが、皆守るのだろうか?と気になったが、よく見るとうまくリスク軽減策がとられている。まず2台ある自動販売機のうち、1台は紙パック飲料。もう1台は缶ジュース販売機だが、190グラム缶のコーヒーと、ペットボトル飲料しか売っていない。比較的こぼれにくい形状、かつ持ち出しにくい。置かれている資料が文庫本とパンフレットというのも、万一の場合の被害が小さくて済む。
 自販機の並びに閲覧席がある。折り畳み長机に、パイプ椅子が6席。こちらは飲食不可らしい。

 雑誌コーナーは12席。折り畳み長机が6卓に、パイプ椅子みたいなのが置かれている。平日昼間であることを考えると、結構人が多い。パイプ椅子の4本の脚の先それぞれに、切り目を入れた硬式テニスのボールが填めてある。これは2Fの資料閲覧室でも同様だった。椅子を引く音がうるさくならないための工夫だろうが、それにしても何故テニスボール?というのは最後まで謎だった。

    • 児童コーナー

 雑誌コーナーと並んで、児童コーナーがある。書架や通路は大人向けと同じサイズ感。通路が広いのはともかく、書架も大人向けと同じ6段なので、小学生くらいだと上の方は届きにくいかもしれない。踏み台は見当たらないが、けっこう頻繁にスタッフが来るので、なにかあればスタッフに声をかけるのだろう。
 閲覧席は、長机プラス子ども用椅子の組み合わせが数席。右奥が絵本コーナーになっており、そこに小さいベンチがある。奥には、じゅうたん張りの小部屋のようになった「おはなしコーナー」というスペースがある。こちらは絵本でももっと小さい子向けのものがあるらしい。スペースの奥の壁には大きな窓があって、道路に面している。
 雑誌書架との間に展示コーナーがある。「からだといのちの図書コーナー」と書いてある。図書館案内図にも刷り込まれているところを見ると、常設なのだろう。人権、性、家庭問題などのデリケートなテーマを扱った本を集めてあるらしい。「あかちゃんがうまれる」「せんそう」「いじめ」などの見出しごとに分けてある。
 「教育センター相談室のご案内」というオレンジのチラシが壁に貼ってある。いじめや不登校などについて相談できる、自治体の窓口らしい。1Fのそこここにも、同じチラシが設置してある。

  • 2F
    • カウンター周辺

 階段を使って2Fに上がる。こちらは調べものなどのフロアらしい。2Fのカウンターも1Fと同じ位置にある。カウンターの前は新聞とインターネットコーナー、右奥が一般書コーナー。左手が郷土資料と参考図書のコーナーで、カウンターの背後は資料閲覧室。カウンターの左手にBDS*12のゲートがあり、これを通ると郷土資料・参考図書・資料閲覧室に入れる構造。
 ゲートをくぐってすぐのところに電話帳コーナーがある。置いてあるのは鎌倉市内のみ*13だが、背後の壁に「他の地域の電話帳はここで閲覧できます」として、近隣の他の図書館の名前と連絡先リストが張ってある。

 インターネットコーナーには折り畳み式会議卓が固めて置いてあり、8席ある。うち7席にノートパソコンが設置されている。PCのない1席は持ち込みPCを利用できるらしい。自分が見た時には満員御礼だった。
 隣は新聞コーナー。過去1ヶ月分が出ているらしい。幅が広めの折り畳み机が置いてある。政党新聞などは各党からの寄贈だそうだ。

    • 一般書コーナー

 カウンターの右奥が、読み物以外の色々な本があるコーナー。書架の高さなどは1Fと同じ6段。天つなぎされている*14。書架自体の高さが1.8メートルくらいなので、背の高い人には天つなぎが鬱陶しいかもしれない。通路の広さは1F同様。床をよく見ると継ぎ目があり、過去に位置変更された形跡がある。もとはもっと通路が狭かったのかもしれない。
 NDC順で5列並んだ書架と別に、壁際に「健康医療情報コーナー」というのがある。小さい書架2つ。1つは闘病記文庫。病名で見出しがつけてある。やはりガンが一番多い。
 もう1つの書架はワゴンのような形。上の部分に、ガン関係の本が背表紙を上にする形で入っている。下の部分には「○○を食べて健康になる」系の、NDCで言うと食品・栄養学。ワゴンの横にパンフレットが少し設置されている。見ると、HIVの検査相談パンフレット。もし自分がHIV感染者でないか気になっている人がいたとしたら、目立たずに誘導できる良い方法だ。

    • 資料閲覧室

 カウンターの背後の資料閲覧室は、本は一切なく、文字通り資料を閲覧するだけの場所。一人分の机・椅子のセットが30席あるほか、壁際に折り畳み机と椅子で席が設けてある。机はすべて一人分で、大きな卓を皆で囲むタイプのはない。30席のうち半分程度には、社会人席と表示されている。けっこう満席に近い状態だった。座席同士の距離は割合狭い。
 この部屋でも、飲み物はOKらしい。ただしふたが閉まるもので、飲んだらすぐカバンなどにしまってくださいと掲示がある。カウンターとの間はガラス窓になっており、スタッフは振り向くだけで状況を確認できるようになっている。

    • 郷土資料コーナー、参考図書コーナー

 図書館の案内図では、前者が「鎌倉・神奈川を調べる本」、後者が「調べる本」と表示されている。間に明確な区切りはない。こちらは資料のサイズが大きいせいか、書架は4-5段。しかし書架自体の高さや通路の広さは他の部屋と変わらない。土地柄もあるのか郷土資料はかなり量が多いのだが、他の部屋と同じ余裕を確保しているのはなかなか珍しい。
 ラベルは鎌倉・神奈川関係の資料がK、参考図書がRとなっている。禁帯出。鎌倉関係の本のコーナーは先ほど見てきた一般資料コーナーにもあったので、あれ?と思うが、確認すると貸出可能なものとそうでないものに分けているらしい。一般資料コーナーにあったものは貸出可能で、ラベルも他の資料と同じ。郷土資料コーナーに置くものはKのラベルで、一律貸出不可。
 地元関係の資料だと利用も多いだろうし、借りたい人もいるだろう。一方で、貸出すればどうしても傷むから、保存用に一冊は確保しておきたい。同じ書架に借りられる本と借りられない本が並んでいるよりは、「この部屋のものは貸出不可」となっている方が分かりやすい。
 このコーナーにもあまり座席はない。持込PC優先の席が4つと、あとは壁際に置かれた机なしの一人掛けの椅子。調べる時は資料閲覧室に持ち出す想定なのだろう。もっともユーザとしてはその場で座り読みしたい人も多いらしく、空調の室内機に本を数冊置いて読みふけっている人もいた。

  • 再び、周辺を歩く

 建物を出て、来たのとは違う右側へ歩いてみる。
 図書館の正面は細い道で、やや坂になっている。道を挟んだ向こうには生垣があり、小学校。敷地内は見上げるような大木が茂っている。御成小学校という歴史のありそうな学校で、正門は学校というよりお城のように堂々としている。ちなみに入口付近には、旧町立図書館*15の建物がある。たらたら歩く自分を制服姿の女の子たちが追い越してゆく。中学校も近くにあるらしい。
 鎌倉市図書館のTweetを思い出しつつ、同じ道をもう一度引き返す。木の葉がさらさら鳴り、つくつくほうしが鳴く道は歩いていて気持ちいい。けれど、自分が学校に行きたくない小学生だったらどんな気持ちだろう。そんなことを想像しながら図書館近辺まで戻る。
 何気なく目を上げると、「かまくらしとしょかんへようこそ」という文字が目に飛び込んできた。はっとした。先ほど見た「おはなしコーナー」にサインが掲げてあるのだ。さきほど館内から見た時には気づかなかったのは、おはなしコーナーの内部に向かって掲示されているからだ。コーナーの中にいる人向けのメッセージなのだろうが、道に面した大きな窓があるので道路からも見える。意図的なものかどうかは知らない。

  • 全体の感想

 図書館の作りとしては、基本的に個人と本だけが向かいあう、昔ながらの作りになっている。資料閲覧室以外の机・椅子は折り畳み式のものがほとんどで、背もたれ付きのソファは見当らない。椅子は一人掛けだし、机も一人用か、もしくは長机を同じ向きで並んで使う方式だ。大きな机を複数人で囲んで使うタイプの座席がない。本は基本的に借り出すか、資料閲覧室に持ち込んで読むことになる。ユーザ同士が干渉しあわないデザイン。
 また、カウンターが中央でスタッフの目が届きやすい。入ってくる人と目も合いやすいし、閲覧室をうろうろしていれば目に入る。したがって様子のおかしな子が入ってくれば、たぶんスタッフのアンテナには引っかかるだろう。その結果何かするかどうかは別として、見守るには良い距離感だ。
 一方で、館内のあちこちに不登校HIVやDVなど、人に言いにくい悩みを持つ人のためのパンフレットがさりげなく置かれていたのも印象的だった。パンフレットコーナーにまとめて置くのではなく、テーマごとに手にとりやすい位置が工夫されている。
 そして、予想以上に学校と近い。この立地であれば、小学生が図書館を避難場所にすることは、保健室を避難場所にするのと心理的にはそう違わない。学校側から見ても、他の場所に行かれるよりはサポートが届きやすいかもしれない。図書館のすぐ隣が福祉センターであることを考えると、大人についても似たことがいえそうだ。

 足を運んでみて、「つらい子は図書館にいらっしゃい」というメッセージの裏付けとなる様々の工夫を実感した。優しいことを言うだけではなく、単に放置するのでもなくて、図書館として打てる仕掛けは打ち、有利な条件も持っている。それだけの裏付けがあるからあのメッセージの発信ができる。見習うべきは発信そのものよりも、そこに至るスピリットなのだなぁ。

*1:2015年8月27日付ハフィントンポスト記事|鎌倉市図書館のツイート「学校がつらい子は図書館へ」一時は削除も検討

*2:2015/10/3「京王線」と書いていたのを、ブックマークコメントにより修正。ご指摘多謝>id:Guro様。

*3:鎌倉市図書館歴史年表(PDF)によれば、竣工は1974年。

*4:Wikipedia|パノプティコン

*5:内閣府ホームページ|自殺予防週間

*6:2015年9月11日付神奈川新聞|「命支える」100冊紹介 自殺予防週間で鎌倉市

*7:ブログを書くために確認した時には、第2弾のお知らせが出ていた。参考:2015年9月20日付鎌倉市図書館お知らせ「建築模型士 柴田信氏遺作展「古我邸」を展示します。」

*8:そういえばこの図書館では、トイレの個室にも「Western style(洋式)」と「Japanese style(和式)」の表示があった。外国人の来館者が多いのだろうか。

*9:

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)

*10:

*11:

乙嫁語り 1巻 (HARTA COMIX)

乙嫁語り 1巻 (HARTA COMIX)

*12:ブックディテクションシステム。参考:3Mホームページ|図書館の資産を守る

*13:だったと思う。

*14:1Fにもあったかもしれないが、覚えていない。

*15:タウンニュース2015年1月30日号「旧町立図書館「解体方針、再考を」」