遠隔地の人を気にかけること。

 昨日、関東で震度4。テレビをつけたら、各地の震度情報をやっていた。

 自分は元々関西出身。親戚も友人も多くが西日本在住だった。なので、関東・北陸・東北など東日本への関心は薄かった。
 が、ここ数年で公私ともに東日本のお近づきが増えてきた。そうなると、自ずと災害情報も気になってくる。つくば無事か?仙台のあの人は?宇都宮は、鹿沼は?横浜も揺れたって?目まぐるしく色んな人の顔を思い浮かべつつ、表示される震度一覧をチェックする。


 以前嶽本野ばら氏がどこかのコラムで、ファンからもらった手紙のこんな文を紹介していた。
 「私は広島に住んでいます。野ばらさんに会いにいきたいけれど、東京は遠いので行けません。代わりに天気予報を見る時は、いつも東京の天気をチェックしています。東京が晴れだと嬉しいです。東京が雨で広島が晴れだとがっかりして、広島も雨になればいいのに、と思います」(うろおぼえ)。

 ファンとまではいかずとも、個人的な知り合いの消息を気にすることが、その人の住む地域に関心を持つことにつながる。自分目線から、全国目線に近づく第一歩なのかも知れない。


 地震は大きな被害がなかったらしい。…と思っていたら今度は台風だと。勘弁してくれ。