そうだ、葉っぱを売ろう!

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生

 やりがいのある仕事をすることは人を前向きにする。やりがいのある仕事をしている人が増えることは地域を前向きにする。地域おこし、というのがどういうことかしみじみ考えさせられる本。

 80過ぎのおばあちゃんが嬉々としてパソコンを使う姿に感動。本当に欲しい情報が載っていて、お年寄り向けに工夫されたハードウェアがあって、根気よく説明する人がいれば、できることなのだ。一律「お年寄りにパソコンは使えない」と決めつけるのが、いかに傲慢で怠惰なことか。

 パソコンの件に限らず、関わる人を「その気にさせる」ことの大切さ。ちょっと高めの目標を課して「いける、やれる」と励まし、説得し、困ったことはフォローする。そして褒めちぎる。それも上から目線でなく、私には皆さんが必要なんです!と多分本気で思っている。
 仕事をやめようとした時に、おばあちゃん達から渡された嘆願書の文面が泣かせる。熱意がなければこうはいかない。

 プロジェクトが生まれて動いていくためには、そういう人が必要なのだと思う。だから何か大きなことをしようとする人が、人前で部下や同僚を熱く褒めちぎっていると「ああ、こういう人ならうまくいくかも」と思う。自分が部下や同僚なら頑張りたくなるものね。

 この本を薦めてくれた、とある米どころの大先輩に感謝。