最近読んだ本。
- 作者: アガサ・クリスティー,中村妙子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/04/16
- メディア: 文庫
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松本清張の「ゼロの焦点」もそんな話だそうだ(まだ読んだことない)が、あちらは相手に嘘をつかれている話。こちらは自分が自分に嘘をついている話。
巻末の解説で、栗本薫が「自分はこの本を恐ろしく哀しい本だと思うが、夫はそんな恐ろしさや哀しさは感じないと言う。彼は幸福な育ちをしているからだろう」といったことを書いている。しかし育ちの問題じゃなく、男女の違いもあるのかもと思う。主婦業というものの抱える根本的な不安を描いている、気がする。
卒業を前にした主人公が、校長から贈られる言葉が深い。
「主がゲッセマネの苦しみを味わいたもうたように、あなたもやがて痛みを知るでしょう−あなたがそれを知らずに終わるなら、それはあなたが真理の道からはずれたことを意味するのですよ」(p138)
- 作者: 原田実
- 出版社/メーカー: 楽工社
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 単行本
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トンデモ情報であろうと、求める人がいれば提供するのが図書館の役目。ただしその時に「この説はトンデモですよ」と断るべきかどうかは…うーむ。
- 作者: 高田明典
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/05/15
- メディア: 新書
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…が、実はまだ読み終わってない。原因は後半の「代表的難解本ガイド」。多分著者としては親切に見所をダイジェストで紹介してくれているのだと思うが、元の本以前にこの本で書いてることが理解できない。モチベーション急降下。
哲学書や思想書を一冊きちんと読むと、ものの考え方に背骨ができてくる、と人に言われたことがある。背骨に自信がないので挑戦してみようかと思っていたが、こんなに難解なのか。はぁ。