初めての方への広報。

 GWで帰郷した友人と飲んだ。
 友人はこの春、転勤のため引っ越したばかり。最近は周りに遊ぶ場所が少ないこともあって読書三昧の日々という。元々よく本読む人だが「改めて本読む楽しみに目覚めた。でも田舎だから本屋に行くのも大変だし、金がかかるんだよね〜」と友人。

 だったら図書館を使えばいいじゃないか!と思わず力説する自分。でも友人いわく、どこにあるのか知らないそう。お節介にも早速Google先生で調べてみたら、案の定すぐ近くに市立図書館があるじゃないか。さらにお節介にもメールで教えてやる。地元図書館の人、新入りが行きますんでよろしく。


 考えてみると、確かに自分が今の市に引っ越してきた時も、近くの図書館がどこにあるのか分からなくて困った。そりゃネットで調べればすぐ分かるけど、引っ越した直後はネットが繋がっていないこともあるし。利用条件等で、どこが自分に使えるのか分からないし。第一面倒だし。

 引っ越してきた時に必要な情報というのは、どこが渡してくれるか。市であれば、最初は市役所じゃないかと思う。自分は住民票を移しに市役所に行った時「初めて○○市に住む方へ」といったパンフレットを貰った。ごみの分別とか市民検診の日とかお問い合せ窓口とか、必要な情報がまとまっていてなかなか重宝だった記憶がある。

 で、思うのだけど、ここに「図書館利用のご案内」てチラシが一緒に入ってたらいいのになぁと。パンフレットに情報が載っているだけだと目立たないので、別のチラシで。


 さらに妄想すれば、つい手元に置いておいてしまうような「ちょっと値打ちのある」チラシだとなお良い。図書館のことしか書いてないチラシだと、図書館に興味のない人は即座に捨ててしまうから。
 「値打ち」といっても大したことじゃない。新聞の折り込み広告や保険の勧誘チラシだと、クーポン券が付いていたり、広告とは直接関係のないコラムが載っていたりする。料理のレシピとか星占いとか、地元の美味しい店とか、案外そんなことで広告に目を通してしまうもの。
 裏がカレンダーになっているのも便利かも知れない。昔新聞屋さんがくれてたなぁ。引っ越した直後にはカレンダーを持っていないことも多いから、A4一枚で書き込みやすいカレンダーになっていたら、思わず冷蔵庫に張ってしまうかも。


 さらにさらに、配ってくれる候補は市役所だけじゃない。大学を抱えている自治体なら大学の学生課に、大きな企業の寮があるところなら企業の福利厚生の人に頼んで、新入生や新しく引っ越してくる社員に撒いてもらうと効果的かも。あ、でも相手にとってメリットが薄いか。なんかないかなー。


 そんな感じで、新しく住民(=ユーザー候補)になった人に、その入り口で案内があるといいなぁ、と使う側からの妄想をたくましゅうしてみた次第。多分既にやっているところがありそうだけど。